具体的なモノのイメージをつかむ形象表現をスタディする。
絵画を通じ、モノの形やイメージ、現実世界にある事象をもとにした絵画について学習します。各自の作品制作を通して、具体的かつ現実的な対象をテーマとした絵画表現の今日における可能性を追求します。
絵画の奥に込められたメッセージを読み解く。
作品に込められた思想やメッセージなどの概念的要素と色彩、形態、マテリアルなどの物質的要素について、学習します。また、表現をいかに社会化していくかという視点を交えながら、作品制作に取り組みます。
現代にも通じる版のあり方を見いだす。
伝統的な版技法の制作と技術習得をもとに、今日の美術に対応する絵画表現を探ります。制作と発表を繰り返し経験し、版に関する表現能力を高めます。「版」や「型」を発展的にとらえ、新たな間接表現の可能性を探究します。
無限に広がる表現の可能性を追求する。
絵画をはじめ、立体や映像、言語、身体、音、空間表現、または、それらを高度に先端的に複合させた、新たな表現の可能性を探究します。同時に、その表現が、今後の社会において、どのように有効であるかを検証します。
学生の作品
4年間の学修の流れ
1年次 絵画表現の基礎を学ぶ
さまざまな「見ること、描くこと」を経験し、描くとは何かを探究する「絵画基礎実習 A」や、表現の視野を大きく広げ、自らの制作を捉え直す「絵画基礎実習 B」、多様な表現のあり方、知識、描法を学ぶ「美術演習A / B」などを通じ、各自の表現の可能性を広げていきます。
課題紹介
授業:絵画基礎実習B
課題:総合制作①
美術演習A・B で学んだ絵画表現の歴史や流れ、絵画制作に関する様々な基礎をもとに、各自の表現の視野を広げていきます。コスチュームとヌードモデルまたは、それぞれのテーマに沿った制作から選択。F 5 0 号以上のサイズで制作し、画材や素材は自由です。
2年次 各自の表現の幅を広げる
制作を通して多様な表現を経験し自己の資質を探る「美術演習 C」や、4つのプログラムから各自選択し自らの表現の方向性を絞り込んでいく「絵画制作Ⅰ」などを履修。「絵画制作Ⅱ・Ⅲ」では、各自の表現に向かう第一歩として3年次の研究指標を選択していきます。
課題紹介
授業:絵画制作Ⅲ
課題:絵画d
各教員より提示された課題の制作を行いながら、各自のテーマに沿っての制作も行います。自己の内部から湧き上がる根源的イメージをダイレクトに受け取り、そのイメージを言葉や絵画、立体などに置き換えます。素材やサイズは自由です。
3年次 自己の表現を深める
4つの研究指標のうちの1つに所属し、実習制作を通して、学生自ら表現者としての方向性を構築できるよう指導していきます。また、作家、批評家、研究者など、学外から人材を招いた特別プログラムや学内外でのギャラリー展示なども活発に実施し、広い視野の獲得を目指します。
課題紹介
授業:絵画制作Ⅴ
課題:絵画a
現在自分の存在する世界や社会に対し、リアルに感じる事象について考え制作を行います。素材やサイズは自由。学生同士による講評会を通し、それぞれ考えを理解し意見を交わすことで多様な価値観に触れることを目的とします。
4年次 4年間の研究成果の集大成
各自の表現の内容や方向性に最も適した教員1名を、卒業制作の指導教員として選択。マンツーマンの指導で、これまでの学びや研究の集大成となる作品制作を進めます。また、合同講評会などを通して表現の達成度を検証し、表現者としての姿勢を探究していきます。
課題紹介
授業:絵画研究Ⅰ・Ⅱ
課題:卒業制作
学生が設定した研究テーマに基づいて教員の指導を受けながら、各自4 年間の学修・研究活動の成果をひとつの集大成として発表することを目指します。
卒業研究
各自の表現の内容や方向性に最も適した教育スタッフの一人を、卒業制作の指導教員として選択します。指導教員とのマンツーマンの指導の中で、4年間の学習、制作の成果の集大成を目指して作品を制作します。
取得可能な資格
中学校教諭1種(美術)教員免許、高等学校教諭1種(美術・工芸)教員免許、学芸員
卒業後の進路
アーティスト/画家/版画家/学芸員/カメラマン/中学校・高等学校教員/イラストレーター/ゲームデザイナー/編集者/各種デザイナー ほか
1学年あたりの人数
78人 *2024年度1~4年の平均学生数
専攻領域ブログ
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