説得力のある画を描くことで確実なアニメーション表現が生まれる。
アニメーションは一つひとつの絵の集合体です。基本的な画力がなければ、自然な動きの流れを表現することはできません。クロッキーや動きのデッサンといった基礎的な描写、技法の基礎を学び、確実なアニメーション表現へとつなげます。
自然な動きの連続性を多様なスタイルから学ぶ。
動きの連続性をどのようにアニメーションに落とし込むのか。モノが動くという現象を多方向的に研究していきます。人形を使った立体アニメーションの研究から、パントマイムを学ぶことで自らの身体を使い、動作の基本を学ぶなど、幅広い教育課程となっています。
活躍する作家や話題の作品からアニメーションの現場感を知る。
実際のアニメーションの現場では、どのような状況が見られるのか？ より現場に近い立場からアニメーションを見るために、現役で活躍する作家陣によるオムニバス形式の授業や作品研究などを集中的に行います。
学生の作品
4年間の学修の流れ
1年次 アニメーションの原理や基礎的技術を広く学ぶ
アニメーションを制作するプロセスについての基礎知識や技術を学びます。また、アニメーションの歴史や原理・定義、作家・作品などへの基本的な考え方を理解し、さまざまな作品を「鑑る目」を育成。制作において不可欠なデジタルツールの基礎も学びます。
課題紹介
授業：アニメーション基礎A
課題：歩きや走り
アニメーション制作に必要な基礎的な動きについて、アナログとデジタル双方のアプローチで実習を重ねながら、アニメーションの多様性について実際に体験し、実感します。
2年次 高い作画力・造形力や動きの表現力を身につける
アニメーション表現に必要な作画力・造形力を高め、根幹となる動きについて研究します。より専門的な制作、演出、構成などの演習や理論科目に加え、研究指標科目がスタート。外部より第一線の作家・クリエイターを招き、表現方法やスキルについても学びます。
課題紹介
授業：アニメーション研究A
課題：絵コンテと制作演習
企画、演出、キャラクターデザイン、アニメート、背景制作などアニメーション制作に必要な「ものづくりの視点」を、そのジャンルのクリエイターを講師として招き、オムニバス形式のワークショップを行います。
3年次 独自の表現を模索しつつ、制作・研究活動を本格化
各種演習やワークショップ形式による研究指標科目を引き続き履修しつつ、1～2年次で培った知識や表現能力を活かして作品制作に本格的に取り組みます。各々、一人の作家・クリエイターとして独自の表現方法を模索しながら、水準以上の創作を行うことを目指します。
課題紹介
授業：アニメーション研究C
課題：私に関するストーリー
自分自身に関するストーリーをテーマに、個人制作の短編アニメーションを「作品」としての完成形まで作り上げる技術と表現を演習します。
4年次 ゼミ活動や卒業研究作品の制作等に取り組む
選択した少人数ゼミでアニメーションの表現力をさらに磨き、実社会へ出る準備を進めます。制作系学生は卒業研究作品（卒業制作）に取り組み、国内外のアニメーション映画祭への出品や受賞を目指します。研究系学生に対しても、実技系大学の特色を活かした指導を行います。
課題紹介
授業：卒業研究
3 年次までに学んだアニメーション作品制作・研究の集大成として卒業制作もしくは卒業研究を行います。
取得可能な資格
中学校教諭1種（美術）教員免許、高等学校教諭1種（美術・工芸）教員免許、学芸員
卒業後の進路
アニメーション作家／アニメーション監督・演出家／アニメーター／アニメーション制作スタッフ／ CGクリエイター／マルチメディアクリエイター／ゲームクリエイター／キャラクターデザイナー／Webデザイナー／イラストレーター ほか
１学年あたりの人数
51人 *2024年度1～4年の平均学生数
