モノの設計に必要なプロダクトデザインの基礎を体得。
実践的な知識や理論を体得したうえで、アイデアを現実的な形にするプロダクトデザインを根本から学びます。本専攻では、日用品から情報機器などの生活プロダクト、公園のベンチや駅舎などの公共プロダクト。自動車などのトランスポーテーションの三本柱から研究を重ねます。
社会とデザインの関係性を強化するデザインマネジメント力。
具体的なデザイン開発がどのように社会の資源として活かされていくのか。デザインプロセスと方法から派生するデザインマネジメントの領域といった、将来的にデザイナーに求められる資質を身につけます。
人と生活環境を密接につなぐインタラクションデザイン。
情報機器などのデザインに求められるユーザビリティやインタラクティビティは、今最も注目されている領域です。インターフェイスデザインやサービスデザインなどの学習を通じて、必要な観察眼を養います。
学生の作品
4年間の学修の流れ
1年次 基礎となる知識と技術を学修
インダストリアルデザイン(ID)の基礎となる知識と技術を学修します。ID の歴史を振り返りながら今日的なテーマを探究し、方法論や素材、技術についての必要性を学びます。さらにスケッチや図面、モデル制作や3DCADといった造形のための基礎的な技法も修得します。
課題紹介
授業:IDシステム造形
課題:数列造形
工業標準数のR 4 0 を用いて、5 種類の円柱形を感覚的な差異が等しく感じられるようにデザインし、一つの造形に組み合わせます。
2年次 製品と人の関係を考察する
1年次の学修内容を継続し、2年次からは製品とマーケット、製品と人の関係をどのように捉えてデザインとして展開すべきかを考察しながら、アイデアを具現化していく手法について学修します。専門性の高いカーデザイン演習などの選択科目の履修が可能です。
課題紹介
授業:ID基礎演習A
課題:照明器具のデザイン
P P ( ポリプロピレン)シートを使った面素材を構成した照明器具のデザインを制作します。
3年次 実践的な課題・体験を通じ視野を広げる
プロダクトデザイン、デザインマネジメント、インタラクションデザインの各研究指標科目を横断的に学びながら実践的な学修を重ねます。デザインを形作るための広い視野の獲得と、社会からの期待に応えるためのデザインを探索できる力を養います
課題紹介
授業:インタラクションデザインA
課題:アフォーダンスを活用したデザイン
人間- 機器- 環境を一つのシステムとしてとらえ、目的とする行為や行動をサポートするため、ソフトとハード両面から実現できるデザイン提案を行います。
4年次 将来の進路を視野に入れて研究・提案
3年間の学修内容をさらにブラッシュアップ。プロダクトなどのハード面のみならず、生活ニーズや問題解決などを含む総合的な学修成果を目指します。ゼミでは教員ごとの専門性から知識と技術を獲得し、卒業研究では ID への社会的な要請に応えるべく、広い視野に立った研究提案に挑みます。
課題紹介
授業:プロダクトデザイン研究
課題:壁掛け時計の製品デザイン開発
工業的製法でつくられるさまざまな製品について、デザインのアイデア開発を実践。コンペ形式のデザイン作業とプレゼンテーションを繰り返し、仕事現場に近い経験を積みます。
取得可能な資格
中学校教諭1種(美術)教員免許、高等学校教諭1種(美術・工芸)教員免許、学芸員
卒業後の進路
インダストリアルデザイナー/プロダクトデザイナー/カーデザイナー/ユーザーインターフェイスデザイナー/パッケージデザイナー/ジュエリーデザイナー/プランナー/商品企画開発者 ほか
1学年あたりの人数
42人 *2024年度1~4年の平均学生数