視覚を介したコミュニケーションの方法を学ぶ。
印刷を基本とする広告宣伝(アドバタイジングデザイン)や編集(エディトリアルデザイン)の基礎から応用までを学習しながら、
グラフィックデザインが社会に対し重要な役割を果たす手段の一つとしての、
視覚に訴える伝達表現=「ビジュアルコミュニケーション」の思考と技法を習得していきます。
デザインの思想を独自の表現方法へと昇華する。
社会との密接な関係から生まれるビジュアルコミュニケーションの根幹となるデザインの視覚効果を、さらに考察と手法によって深化させていく「グラフィックアート」。オリジナリティ溢れるイラストレーションや絵本、アートブックなどを通して、さまざまな表現方法を追求していきます。
情報の分析・構築から、的確なコミュニケーションを見いだす。
複雑化、高速化する情報社会の中で、どのような手法、考えを持てば、より効果的な解決法が見いだせるのか。
必要なのは、情報を分析し、編集・構築するという「インフォメーションアーキテクチャー」という考え方です。
さまざまな情報をデザインを通して正しく、分かりやすく、必要とされる人に対し、正しく伝える能力を習得していきます。
学生の作品
4年間の学修の流れ
1年次 グラフィックデザインに対する意識の向上
印刷の原理や基礎的な技術をはじめ、今日グラフィック制作に必要不可欠なツールとなったコンピュータの基本操作などの学習を行います。これにより、デザインをするために必要な基本的な技術や考え方を実際の作品制作を通じて修得し、「グラフィックデザイン」に対する意識の向上を追究します。
課題紹介
授業:グラフィックデザイン基礎演習AⅡ
課題:文字の立体化「シェイクスピアの戯曲タイトルデザイン」
戯曲タイトルの日本語・英語の文字要素を題材にして、様々な用途を想定した上でその立体化を試み、文字と表現様式が結びついた「タイポグラフィ」としての可能性を探究します。
2年次 専門的な研究指標科目の履修がスタート
1年次の基礎的学習を継続し、個々の専攻領域の専門知識を拡大するための横断的な学習を行うとともに、技術力のスキルアップも行います。並行して、ビジュアルコミュニケーション、グラフィックアート、インフォメーションアーキテクチュアといった専門的な研究指標科目の履修がスタートします。
課題紹介
授業:インフォメーションアーキテクチュアB
課題:「東京土産」
東京の特徴をつかんだ土産品のパッケージ製作。外から見て東京にしかないものとは何かをリサーチ。個々の学生が選んだ東京の特長を活かす商品企画及びその製品の特色が分かるパッケージを作成します。
3年次 各自が定めたオリジナルのテーマに基づく作品制作
これまでに学習した知識や技法を応用しながら、2年次から始まった研究指標科目のステップアップを目指し、各自が定めたオリジナルのテーマに基づく作品制作を行います。自分の得意分野を伸ばしていく力をより高めると同時に、グラフィックデザインと社会との関係性について学習し、広い視野を育成します。
課題紹介
授業:グラフィックアートC
課題:「時間」
「時間」という大きなテーマをどのような角度から捉えることができるか、そして各人の持っている技術力・コミュニケーション力を活かし、表現することの喜びを追求します。自分の好奇心と真摯に向かい合う授業です。
4年次 4年間の集大成としての研究・制作
3年間で学習、体得した知識・技法・思考力をフルに活用し、自分自身の研究課題について深く追究します。さらに他の研究指標科目も選択することで、一層の広がりと深化を図ることも可能です。卒業研究では学生一人ひとりが、これまでの集大成として自由な発想と主張で研究・制作を行います。
課題紹介
授業:卒業研究
学生が設定した研究テーマに基づいて教員の指導を受けながら、各自4 年間の学修・研究活動の成果をひとつの集大成として発表することを目指します。
取得可能な資格
中学校教諭1種(美術)教員免許、高等学校教諭1種(美術・工芸)教員免許、学芸員
卒業後の進路
アートディレクター/グラフィックデザイナー/イラストレーター/クリエイティブディレクター/キャラクターデザイナー/エディトリアルデザイナー/Webデザイナー/UIデザイナー/ゲームデザイナー/パッケージデザイナー/編集者/プロデューサー/レタッチャー/プランナー ほか
1学年あたりの人数
97人 *2024年度1~4年の平均学生数