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ニュードキュメンタリーという授業を通じて

美術研究領域 彫刻専攻 竹内陵太朗


遅くなりました。すみません。


この授業は、いろいろ考えさせられました。考えても、答えなんか出ないというモヤモヤ感に苛まれて

授業から足が遠のくほどでした。

いろいろ示唆に富む内容がありましたが、特に考えさせられたのはドキュメントとは、

どこまで人の意図が介在しても良いのか。といったテーマのときでした。

たとえば同じ被写体を写した写真でもキャプションが違っていれば、受け取り方がまったく逆になって

しまうというような。カメラを構えるということは、フレームによってトリミングしているわけだから

作者によって切り取られた世界で現実とは異なる。言われるとなるほど、と納得してしまいましたが、

ではどうすれば現場の生というのを伝えられるのだろうと、やはりモヤモヤと考えてしまいました。


こういった表現いかにあるべきといったことに、おそらく容易な答はないのでしょうが、

震災がテーマだったこの時、極論として現場に赴くのが1番だろうとガラにもなく行動的になって

現地に行ってボランティア活動してきたのですが、別にそういうことではないというのはうすうす

わかってはいました。ただ、自分の国で今おこっていることを授業で取り扱って、議論しているのに

現場を知らないで発言している自分がイヤだったんです。

結局何が正しいのか、なにが善意なのかいまだに結論はでていませんが、体感して考えるというのが

今の自分のスタンスかもしれません。

1年間ありがとうございました。

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