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写真専攻領域


 

自己表現ではなく「研究」という視点から写真を考える

「写真」という語が何を表すのか、その枠組みが今、急速に崩れています。この混乱した状況においては、何か一つを表現するにしても自分を見失いがちです。自己の表現を「研究」という視点から捉え直すことで、客観性と社会性を獲得することを目指します。

研究テーマは多様で自由

現在、写真が使われている主な場所は、美術作品、デザイン広告、学術資料、自己PRなど多岐に渡ります。これらバラバラにも思える世界が「写真」を軸にすえると領域を超えて繋がることは珍しくありません。大切なのはアウトプットの形式ではなく、各自が自分の興味を掘り下げることであり、そこで写真がどのように機能するかを探ることです。

写真専攻領域は言わば「写真研究所」

以上のような「写真学」とも呼ぶべきものを、座学ではなく、撮影や作品制作を通して実践的に研究します。深く考え、深く体験する。そこに当専攻領域の特徴があります。また写真化学の専門家や現役で活躍する写真作家など、それぞれの専門分野で独自の写真理論を展開する教員が学生の研究をサポートします。


学生の作品


<4年間の学修の流れ>

1年次 写真の基礎的概念を確認する

基礎的概念には技術と表現の両面があります。技術面では銀塩写真(フィルムや印画紙を用いた写真)やデジタル写真の基礎を学びます。一方、表現面においては単に作品づくりをするのでなく、出来た写真を「読む」という行為を通して写真の言語的特質を学びます。これは写真研究を進めて行く上で鍵となる概念です。

<課題紹介>

授業:写真基礎A
課題:架空のインタビュー記事の作成
二人一組になり、互いのポートレイトを撮り合います。その際、相手を俳優やミュージシャンなどに見立て、設定した状況に合わせて撮影します。出来た写真を別のグループに渡し、その写真から受けたイメージだけを頼りに架空のインタビュー記事を作成します。果たしてどこまで撮影者の意図が伝わるのか、伝わらなかったとしたら読み解き方に問題はなかったのか等々、話し合いを通して検証します。

2年次 「表現研究」と「地域研究」、ふたつの専門課程が始まり、写真への理解と表現行為を結びつける

より専門性の高い授業が始まります。「地域研究」では、地域の現状や成り立ち等の調査を通して自分と地域との繋がりを理解し、社会連携への意識を育んでもらいたいと考えています。その際、写真の客観的性質は学生各自が外の世界へと興味を開く助けとなるはずであり、そうした写真との関わり方を学ぶこともこの授業の目的です。一方、「表現研究」では学内展を開催し、表現することを「研究」という視点から考えます。

<課題紹介>

授業:写真B
課題:他者の声を聞き、それを自分のイメージとして表現する
東京造形大学は八王子市、町田市、相模原市の境界にあります。それはすなわちどの自治体から見ても周縁に位置していることになります。しかしこのような町外れにも人々は暮らし、その営みを刻んだ歴史があります。大学の近隣に暮らす方々のお話を伺い、その「物語」を記録し、そこから浮かぶイメージを写真で表現します。

3年次 授業に「理論研究」が加わり、理論の裏付けをもとによりスマートな表現実践へ

本学には研究の指標となる科目が設定されていますが、写真専攻領域の場合、表現・地域・理論の3科目があります。3年次に加わる「理論研究」は、学生が写真の特性を見いだし、その使い方を考えながら理論構築します。ある意味で写真を哲学する授業です。
また3年次の秋には「表現研究」の枠で大規模な学外展を開催します。この展示では地域・理論の成果発表も行います。

<課題紹介>

授業:写真演習C
課題:教育プログラムの作成
写真を用いた課題を各自が考案し、それを同じクラスの学生に体験させます。体験後の感想を皆で話し合いながら、出題者の意図がどれくらい反映できているか、またその課題がどんな写真理論に結びつくかを検証します。

4年次 これまでの研究で得た知見を視覚表現に昇華する一年

卒展という最終試験に向け、これまでの研究で積み上げた考察と経験を、1年間をかけて視覚表現にまとめあげます。美術、デザイン、学術など表現の向かう先が様々な領域に向かうため、アウトプットの方法に戸惑いがちなところが写真専攻領域の特殊なところです。しかしその分、社会全体を見渡す総合力を身に付けて卒業へと向かうことになります。

<課題紹介>

課題:卒業研究
4年間の集大成である卒業展示に向け、指導教員のサポートを受けながら研究内容を絞り込み、これまで積み重ねた考察を視覚表現に結びつけて行きます。美術、デザイン広告、学術など、写真の向かう先は幅広い分野に及びます。写真表現の難しさはそれらの中から自分の落とし所を的確に判断するところにもありますが、それは社会との繋がりを考えることでもあります。


取得可能な資格

中学校教諭1種(美術)教員免許、高等学校教諭1種(美術・工芸)教員免許、学芸員


卒業後の進路

写真作家/出版社カメラマン/新聞社カメラマン/ブライダルカメラマン/スタジオアシスタント/写真ギャラリー/編集者/新聞記者/美術家/アートディレクター/Webデザイナー/グラフィックデザイナー/レタッチャー/ギャラリースタッフ/中・高美術教員/地域おこし協力隊 ほか


1学年あたりの人数

26人 *2024年度1~4年の平均学生数


専攻領域サイト

写真専攻領域サイト


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