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一色 菜穂 『きのうの匂いはいつのもの』

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300cm×230cm・キャンバス・油彩

私たちは常に、まだ出会っていない出来事に対峙し、それらをどのように過ごすのかを知らない。
 絵を描く時、自らがどのような線を引くのか分からない事も、自分の持つ力、そして記憶だけを持ってさまよう姿に似ている。そして、さ迷うことは、海を渡って太古の先人たちが安住の地を求め続けてきたことと重なる。
 絵画が、私の記憶と過去の出来事との境を見えなくし、一瞬の視覚のために永久に記録されるメディアであることによって、私たちは描かれたものを今として体験できる。
 自らの記憶を辿りながら描きつつ、同時に太古の人々の過ごした出来事を掴もうとすることは、止まることのできない時間の中に投げ出されていることを、絵画を通して受容する手段のひとつであるように感じる。