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留学生レポート(市川結衣)

市川結衣

領 域 : 映画
留学先 : オーストリア ウィーン芸術アカデミー
期 間 : 2009年1月29日~3月15日
担当教授 : Manfred Pernice
研究テーマ(タイトル) : ストーリーとインプロヴィゼーション


研究概要(日程・内容など)

ichi_01研究テーマは、ストーリーとインプロヴィゼーションです。 日常は、即興的であり、日常で起こる、断片的な事は、ストーリー性を持っている、というコンセプトです。 日常というと抽象的ですが、断片的に起こる、些細なことや重大なことの大小は関係なく、この素材を通じ制作を進めました。これを形態化しようというものです。 このテーマは卒業制作と同じ研究内容です。 そして私は、異文化でこの研究をテーマに制作をしなければ、完結に近づくことはできないのではと考えました。 ウィーンでは、新たなスタイルで作品が作れないかと考え、制作をはじめましました。 そのため、ビデオカメラとデジタルカメラの動画機能を使って、こまめに撮影し、ドローイングや写真を撮るようにしていました。


留学中に、特に印象に残った点および反省点

制作活動以外の多くは、講評とクラスミーティングでした。 他のクラスはあまり知らないのですが、課外授業も多かったように思います。 クラスミーティングでは、今までの作品を発表し、今後どうしていくかなどを話し合ったりしていました。日本では、静かな講評会が多かったので、感情的になったり、激しく作品について討論しているところは印象的でした。日本でも意見を述べることが重要なのですが、ここでは必須のことと思いました。
私が入ったクラスでは、英語を話すアシスタントの方と、ドイツ語を話す生徒のミーティングだったので最初は驚きました。 初日にクラスに行くと、自分のスペースを与えられました。 巨大なものを作らない限り、充分なスペースをいただくことができました。
そして講評に参加したときには、学生は一度に多くの作品を見せていました。 数の多さは印象的でした。作品数は自分のスタイルを見つけること、見てもらうことができるということを実感しました。 このことから、集中して手が早く使えるようになった気がします。 講評では、言葉もうまく使えなかったので、うまく伝わらないこともありましたが、意見を述べてもらえるのは私にとって、とても勉強になりました。 しかし、講評にあたり、やはり準備不足は隠せませんでした。
私は卒制が終わり、すぐにウィーンに行きました。 語学力、未完成のポートフォリオもウィーンに着いてから作ることにしましたが、日本にデータを少し置いてきてしまったことが悔やまれました。見せたいときにスムーズに見せられないことがありました。 言葉の壁は幾度となく感じたので、時間をみてドイツ語を勉強するようにしました。 ほとんど趣味程度にしか上達はしませんでしたが、そこの土地の音になれると言うことは大切だと感じました。 交換留学生は留学生同士の交流会もありました。 そこでは、色んな専攻の学生と話すことができる、いい機会でした。 そして日本では珍しいですが、ここでは色んな年代の色んな背景の人が大学に通っています。 制作活動に対して色んな面が見られて、興味深かったです。

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私は、海外に長く滞在することは初めてだったので、なるべく、そこの土地での生活体験し、生活を通じて、オーストリア、ヨーロッパの芸術の感性が少しでも見つける事ができたらと思いました。 休日はオーストリアで暮らす家庭にお邪魔する機会があり、オーストリアの料理を食べたり、料理を教えていただいたりと、生活スタイルを体験することが出来ました。
ウィーン郊外の街にも多く足を運びました。 ウィーン郊外の山にあるギャラリーを見せてもらいました。ここは雪深いところで、雪に慣れていない私にはとても寒かったですがとても環境のいいところでした。ウィーン郊外でも、盛んに美術活動が根付いていて、とても興味深かったです。 研究テーマについてよく考えるよいきっかけにもなりました。

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ウィーンの冬は非常に雪深く、とても寒かったです。 きっと街も人も静かだろうと思っていましたが、すでに寒さに慣れているせいか、思っていたより活気のある雪の街でした。
ウィーンには数多くの美術館やギャラリーがひしめきあい、ギャラリー同士で、イベントを開催したりと、街に出れば、美術にふれることが簡単にできる街でした。 滞在中多くの展覧会に足を運ぶことができました。 そしてドナウ川も気に入り、たくさん行きました。

学生であったこの時期に、このような時間を与えてくださり、とても感謝しています。 ウィーンでの生活は興味深く、自分の改善すべきことも顕著に現れました。 戸惑った事、失敗した事も含め、とても楽しいものになりました。 このプログラムに参加できたことは本当に貴重な経験でした。 この経験は今後の制作活動の大きな手助けになると思っています。 本当にありがとうございました。