必要とされる技能の範囲を定め、具体的な指導を行う。
メディアを通じた表現のための基礎技法とその応用を学ぶというこれまでの教育方法に加え、それぞれの学生が望む特定分野での就労を仮定したうえで、身につけるべき知識、技術の範囲を、年次進行の各ステージでより具体的にしていきます。
習熟進度の違いを前向きに捉え、個別に対応する先行学習。
基本的なコンピュータの操作技術やアプリケーションの応用力など、その習熟進度にはどうしても個人差が生じてしまいます。そこでさらに高みを目指せる学生に対しては、意識的にスキルアップするための学習環境を提供。上級学年に予定される学習内容を先行して進めることができます。
もう一度原点に立ち返り、思考のホームベースを作る。
技術力が強調されるメディアデザインですが、困惑した時代だからこそ、いつでも原点に立ち返り、その目的や原理などを再考できる場が必要です。メディアデザイン原論にはじまる一連の専門教養科目の受講を通じて、4 年間の学習のための理論的なベースを形成します。
学生の作品
4年間の学修の流れ
1年次 基本的な技能の修得と社会的な目標・機能を認識する
Webデザインやプログラミングの基礎的な技術、メディアデザインの諸側面について学びます。既に一定の基凖を満たしている学生においては、さらに高度なスキルの修得も可能です。また、4年次まで続く独自の専門講義科目群を通じて、メディアデザインの社会的な機能や目標についての認識を深めていきます。
課題紹介
授業:メディアデザイン基礎演習A
課題:Adobe Animateによるデジタルアニメーション作成
Adobe Animateを使って、デジタルアニメーション作成( 2 D ) の初歩的な作成技術について、学びます。
2年次 デジタル技術や基礎表現を修得し表現力を強化
1年次に引き続き、デジタル技術の修得を行うとともに、映像メディア表現や情報グラフィックスなどを強化。実習と講義で培った知識を統合するために、討論と制作を連結させた演習を行います。さらに高みを目指せる学生に対しては、意識的にスキルアップするための学習環境も提供しています。
課題紹介
授業:メディアデザイン制作演習A
課題:自主的に設定した制作活動に取り組む
卒業研究にも似た形で、各履修者が自主的に設定した制作活動に取り組むことで、2 年次までに習得したことの成果がそれぞれ工夫のもとで発露されることを目指します。
3年次 専門分野でより深い表現方法を追究
一人ひとりの特性や興味に合わせ、プログラミングやインターフェイスデザインといった研究テーマを絞り込んでいきます。また、 2年次に始まった演習についても、新たなテーマをもって制作に挑みます。1・2年次に修得した技能と表現力を統合し、各分野で表現力のある専門家を目指す段階です。
課題紹介
授業:メディアデザイン研究B
課題:スマホアプリ企画・制作(アプリ開発ハッカソン参加)
企画立案と事業管理を学び、社会で機能するメディアデザインを企画、制作します。
4年次 社会で通用する実践力と応用力を磨く
3年間の学習内容を総括するため、個別に定めたテーマをもとに卒業研究に取り組みます。卒業研究では、学生各自の主導でテーマ分化を行い、3年次までの学習成果を総合・昇華して取り組みます。制作に必要なものを大学の内外を問わず吸収し応用していく、個々の総合的な力を確かめる場となります。
課題紹介
授業:メディアデザイン研究C
課題:インタラクティブ・コンテンツ企画・制作
学生が設定した研究テーマに基づいて教員の指導を受けながら、各自4 年間の学修・研究活動の成果をひとつの集大成として発表することを目指します。
取得可能な資格
中学校教諭1種(美術)教員免許、高等学校教諭1種(美術・工芸)教員免許、学芸員
卒業後の進路
Webデザイナーを中心とするインターネット・ IT関連の業務(企画・制作)/映像、エディトリアルなどの分野におけるメディア・クリエイター ほか
1学年あたりの人数
36人 *2024年度1~4年の平均学生数
専攻領域サイト
ZOKEI展特設サイト
MEDIA DESIGN GRADUATION WORKS