| 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 | 2018年度 | 2017年度 | 2016年度 | 2015年度 | 2014年度 | 2013年度 | 2012年度 | 2011年度 | 2010年度 | 2009年度 | 2008年度 | 2007年度 | 2006年度 | 2005年度 | 2004年度 | 2002年度 | 2001年度 | 2000年度 | 1999年度 | 1998年度 | 1997年度 | 1996年度 | 1995年度 |
ZOKEI展
2019年度 東京造形大学卒業研究・卒業制作展
東京造形大学大学院修士論文・修士制作展
東京造形大学ではこの度、「ZOKEI展」(卒業制作展)を下記のとおり開催したします。
「ZOKEI展」では今年度本学を卒業予定とする大学学部4年生および修了予定の大学院2年生が、本学での教育研究の集大成として卒業研究・制作/修士論文・制作を展示、発表いたします。
日時:2020年1月24日(金)~1月26日(日) 10:00~17:00
会場:東京造形大学附属美術館・ZOKEIギャラリー・CSギャラリー他
入場無料
展覧会の詳細はこちらのサイトを御確認ください。
https://www.zokei.ac.jp/campuslife/zokeiten/
2019年度 東京造形大学 博士審査展
大学院造形研究科造形専攻(博士後期課程)
東京造形大学附属美術館・ZOKEIギャラリー
2019年12月9日(月)-12月21日(土)
休館日:日曜
開館時間:10:00~16:30(入場は16:00まで)
入館無料
本学は、創立50周年を迎えた2016年4月に、東京造形大学大学院博士後期課程を新設しました。本学博士後期課程では、教育研究の具体的な展開を通して、高度な専門能力と柔軟で総合的な課題探究能力を合わせ持った人材育成を推進しております。本学博士後期課程の研究成果には、各自の研究テーマに合わせた学術系研究の「論文研究」と制作系研究の「作品と論文」による2つの形式があります。この度、これらを一般公開する「博士審査展」を開催いたします。
この博士審査展は、学生のこれまでに研究してきた研鑽の成果が問われます。それはまた、本学博士後期課程における造形分野での博士号の意義と社会的な価値が問われることでもあります。ご関係の皆様にはこれまでのご支援とご指導を賜り、心より厚くお礼申し上げますとともに、ぜひとも多くの皆様にご来場を賜りますようご案内申し上げます。
東京造形大学大学院 研究科長 小林貴史
展覧会特設サイト: http://zoomedia.sakura.ne.jp/project/2019doctor/index.html
(造形学部デザイン学科メディアデザイン専攻領域作成)
学位本審査(公聴会)
博士審査展にあわせて学位本審査(公聴会)を実施します。
ご関心のある方は、学位本審査(公聴会)の日時をご確認のうえ、ご参加くださいますようご案内申し上げます。
なお、ご参加される方は、事前に東京造形大学附属美術館およびZOKEIギャラリーで展覧会をご高覧くださいますようお願いいたします。
事前申込み不要、どなたでもご参加いただけます。
氏名 | 日時 | 会場 | 研究テーマ |
---|---|---|---|
阿部 智子 | 2019年12月13日(金) 11:00~11:50 |
美術館 | 「中空」を巡る問題と、布との関係性の問題についての考察 |
草本 海郎 | 2019年12月14日(土) 9:30~10:20 |
美術館 | 「機械+動力+AI」時代における人間が積極的に手を用いて制作する意味についての考察 |
ZENG CHAO | 2019年12月23日(月)※1 9:30~10:20 |
ZOKEIギャラリー | 中国の「仮山文化」と「タオイズム」の思想と流れに関する考察、およびこれに基づく作品制作 |
井口 眞美 | 2019年12月21日(土) 13:00~13:50 |
12-201教室 | 「児童福祉・医療分野における造形活動の意義」-地域活動に参加した学生にとっての学び- |
※1…都合により公聴会の日程が変更となりました。ご予定していた方にはご迷惑をおかけして申し訳ありません。
本件に関して、不明点がありましたら教務課までお問い合わせください。
主催:東京造形大学
母袋俊也 浮かぶ像 ― 絵画の位置
退職記念展
2019年10月30日(水)~11月30日(土)
休館日:日曜・祝日・11月7日(木)
開館時間:10:00~16:30(入館は閉館の30分前まで)
※11月4日(月・祝)、11月30日(土)は18:00まで開館
■会場
東京造形大学附属美術館、
東京造形大学12号館1階ZOKEIギャラリー
東京造形大学10号館1階CSギャラリー・CS PLAZA、10号館前芝生
■展覧会概要
母袋俊也(1954年- )は東京造形大学絵画専攻を卒業後に渡独、1986年に複数パネル絵画様式の着想を得、1987年《神話の墓B №2》(4枚組)を制作、帰国します。以後、「絵画におけるフォーマートと精神性の相関」をテーマに制作と理論の両面で実践を重ねながら、絵画哲学とも呼ぶべき独自の思想を構築してきました。
「浮かぶ像」「膜状化」「現出の場」「絵画の位置」などの概念は、その思想において特に重要な地位にあります。像は「現実の世界」と「精神的な世界」がわずかに重なり合う両義的な場に浮かび上がるもので、その位置にある絵画にはイデアの世界の表出が可能になると考えられるのです。「絵を描く者にとって、絵は正しくなければならない」という彼の言葉は、こうした思想に導かれるのです。
東京造形大学退職記念となる本展では、附属美術館において〈TA〉〈奇数連結〉〈バーティカル〉〈Qf〉〈Himmel Bild〉という全系列を概観する展示を行います。また、CSギャラリーとその周辺で《小屋・現出の場》(2013年)と〈Himmel Bild〉を含むインスタレーションや《絵画のための垂直箱窓》(2012年)、《ヤコブの梯子》(2015年)などを、ZOKEIギャラリーで思想の概念図ともいえるプラン・ドローイングと絵画作品との関係や自筆の論考などを紹介します。
フォーマート(画面の縦横比)研究の起首となった《神話の墓B №2》から最新作まで、年代的にも可能なかぎり網羅するこの展覧会では、母袋の絵画と思想を総体的に考えることのできる機会となることを目指します。
→展覧会構想「覚え書き―展示に向けて」
■展示風景
撮影:柳場大
→各会場のMAP、章立て、作品リスト
各会場の写真はこちらよりご覧ください。
→美術館:小展示室上階・展示室A
→美術館:小展示室下階・展示室B
→ZOKEIギャラリー
→CSギャラリー・CS PLAZA・10号館横芝生
■母袋俊也 略歴
1954 長野県生まれ
1978 東京造形大学美術学科絵画専攻卒業
1983 フランクフルト美術大学/シュテーデルシューレ R・ヨヒムス教授に学ぶ(~’87帰国)
1986~ 複数パネル絵画様式の展開
1988~ 立川にアトリエを定め、制作を始める。戸外でのスケッチの再開
1992 論文「絵画における信仰性とフォーマート-偶数性と奇数性をめぐって-」執筆
1993 東京造形大学専任講師(94~助教授)
1995 アトリエを立川から藤野に移す。偶数パネル作品をTA系と命名
1996 奇数パネルでの制作
1999~ 野外作品「絵画のための見晴らし小屋」制作
2000~ 東京造形大学教授
2001~ Qf(正方形フォーマート)系の展開
2013~「Himmel Bid」シリーズの開始
2019 東京造形大学退職、名誉教授
主な個展
2006
「風景・窓・絵画 アーティストの視点から:母袋俊也の試み」埼玉県立近代美術館(常設展特別展示)/埼玉
2007
「母袋俊也<絵画のための見晴らし小屋>水平性の絵画の流れ」辰野美術館/長野
2012-2013
「コレクションxフォーマートの画.家母袋俊也 世界の切り取り方-縦長か横長か、それが問題だ」青梅市立美術館/東京
2014
「母袋俊也 絵画《TA・KO MO RO》―《仮構・絵画のための見晴らし小屋KOMORO》」市立小諸高原美術館/長野
2017
「母袋俊也 Koiga-Kubo 1993/2017 そして〈Qf〉」奈義町現代美術館/岡山
著書
2017 『成田克彦 「もの派」の残り火と絵画への希求』(共著)東京造形大学現代造形創造センター
2017 『絵画のための見晴らし小屋 母袋俊也作品集vol.1』 BLUE ART
2018 『母袋俊也 絵画 母袋俊也作品集vol.2』 BLUE ART
2019 『絵画へ 美術論集1990-2018』論創社
母袋俊也 OFFICIAL WEB SITE
http://www.toshiya-motai.com/
→バイオグラフィー
■制作研究テーマ
テーマ:「絵画におけるフォーマートと精神性」の相関をテーマに制作、理論の両面から探究。
→マトリックス、絵画、カテゴリー
■関連イベント
事前申込み不要・どなたでもご参加いただけます
●シンポジウム①「制作と思索 母袋俊也」
日時:11月4日(月・祝) 15:00~17:30
会場:東京造形大学12号館201教室
15:10 ~15:40 |
講演 1 | 講師:水沢勉(神奈川県立近代美術館館長) 講演の記録はこちら |
15:50 ~16:20 |
講演 2 | 講師:清水哲朗(美術批評、東京造形大学教授) 講演の記録はこちら |
16:30 ~17:30 |
鼎談 | 登壇者:水沢勉+清水哲朗+母袋俊也 鼎談の記録はこちら |
●レセプション
日時:11月4日(月・祝)18:00~
会場:東京造形大学10号館1階
●シンポジウム② 「制作、研究そして教育 母袋俊也」
日時:11月30日(土)15:00~17:40
会場:東京造形大学12号館201教室
15:10 ~15:40 |
講演 | 講師:金井直(美術史、信州大学教授) 講演の記録はこちら |
15:50 ~16:40 |
パネルディスカッション1「制作、研究 大学という場において」 | 進行:清水哲朗(美術批評、東京造形大学教授) 登壇者:金井直+小田原のどか(彫刻家・出版社トポフィル代表)、母袋俊也 ディスカッションの記録はこちら |
16:50 ~17:40 |
パネルディスカッション2「研究、教育の場において」 | 進行:藤井匡(東京造形大学准教授) 登壇者:末永史尚(美術家、東京造形大学准教授)、滝川おりえ(富山県美術館学芸員)、藤井浩一朗(彫刻家、東京造形大学非常勤講師)、山本直樹(美術家、嵯峨美術大学教授)、前沢知子(美術家)、母袋俊也 ディスカッションの記録はこちら |
●公開授業
・ギャラリーツアー① 清水哲朗+母袋俊也 「絵画表現論」
日時:11月6日(水)10:50~12:30
東京造形大学附属美術館にお集まりください。
・ギャラリーツアー② 藤井匡+母袋俊也 「博物館資料論」
日時:11月6日(水)17:15~18:15
東京造形大学附属美術館にお集まりください。
・対談① 清水哲朗+母袋俊也 「実践造形哲学」
日時:11月13日(水)13:20~15:00
会場:東京造形大学1号館102教室
・対談② 高橋淑人+母袋俊也 「絵画研究Ⅱ」
日時:11月18日(月)15:10~16:50
会場:東京造形大学12号館201教室
・ギャラリーツアー③ 末永史尚+菊池遼+母袋俊也「絵画研究Ⅱ」
日時:11月19日(火) 13:30~16:30
東京造形大学附属美術館にお集まりください。
■関連イベントの様子
■シンポジウム①「制作と思索 母袋俊也」
2019年11月4日(月・祝)
会場:東京造形大学12号館201教室
参加者:94名
■公開制作
2019年11月5日(火)~11月8日(金)
会場:東京造形大学 10号館前芝生
■ギャラリーツアー① 清水哲朗+母袋俊也「絵画表現論」
2019年11月6日(水)
会場:東京造形大学附属美術館、東京造形大学12号館1階ZOKEIギャラリー、東京造形大学10号館1階CSギャラリー・CS PLAZA
参加者:25名
■ギャラリーツアー② 藤井匡+母袋俊也「博物館学資料論」
2019年11月6日(水)
会場:東京造形大学附属美術館、東京造形大学12号館1階ZOKEIギャラリー、東京造形大学10号館1階CSギャラリー・CS PLAZA
参加者:47名
■対談① 清水哲朗+母袋俊也「実践造形哲学」
2019年11月13日(水)
会場:東京造形大学1号館102教室
参加者:50名
■対談② 高橋淑人+母袋俊也「絵画研究Ⅱ」
2019年11月18日(月)
会場:東京造形大学12号館201教室
参加者:44名
■ギャラリーツアー③ 末永史尚+菊池遼+母袋俊也「絵画研究Ⅱ」
2019年11月19日(火)
会場:東京造形大学附属美術館、東京造形大学12号館1階ZOKEIギャラリー、東京造形大学10号館1階CSギャラリー・CS PLAZA
参加者:11名
■シンポジウム②「制作、研究そして教育 母袋俊也」
2019年11月30日(土)
会場:東京造形大学12号館201教室
参加者:105名
■展覧会後記
→「浮かぶ像-絵画の位置」後記
『Search&Destroy 第4号(春号)』2020年4月10日発行(発行:CS-Lab)より抜粋
主催:東京造形大学附属美術館
協力:母袋俊也退職記念展実行委員会
CSP6 人が人をつくる
CREATIVE SPIRAL PROJECT Vol.6
岩渕華林 棚田康司 西村知巳 山本竜基
上段左より岩渕華林《Chloris》2018年 和紙に墨、顔料、アクリル、シルクスクリーン 撮影:島田恒平(ギャラリー椿)、棚田康司《少年トルソ》2011年 樟材に彩色 撮影:宮島径 © TANADA Koji Courtesy
of Mizuma Art Gallery
下段左より西村知巳《久通 若宮様》2018年 タイプCプリント、 山本竜基《地獄図 (山本版)》2011-2013年 キャンバスにアクリル 撮影:佐藤勉 ©YAMAMOTO Ryuki Courtesy of Mizuma Art Gallery
2019年9月13日(金)~10月10日(木)
休館:日曜・祝日・9月20日(金)・10月2日(水)
※ただし9月16日(月・祝)は開館
開館時間:10:00-16:30 *9月21日(土)は19:30まで開館(入館は閉館の30分前まで)
入館無料
オフィシャルサイト:http://www.zokei.ac.jp/csp/
展覧会特設サイト:
http://www.zoomedia.sakura.ne.jp/project/2019csp6/index.html
(造形学部デザイン学科メディアデザイン専攻領域作成)
人が人をつくる
CSP(Creative Spiral Project)は、東京造形大学美術学科の教員が主体となり、東京造形大学を卒業した芸術家の発表支援と活動記録の蓄積を通じて、新たな芸術表現の育成と社会への還元を行うことを目的としたプロジェクトです。実行委員会の設定した主題を元にした展覧会と、出品作家とゲストモデレーターによるシンポジウムを開催し、その記録化を行なっています。第6回展は「人が人をつくる」です。造形芸術の長い歴史の中で、「人」は洋の東西を問わず常に対象とされてきました。原始美術の人を模した造形に始まり、ギリシャ彫刻では理想的な形と生々しい人体の間で表現が展開され、バロック絵画では劇的表現のために身振りや細かな所作表現が発展していきます。このような人体の似姿の追求の一方で、具体的な人物や、個性を持った物語の登場人物を表現する、ポートレートとしての造形も数多く制作されています。
今回参加する岩渕華林、棚田康司、西村知巳、山本竜基はそれぞれ版画、彫刻、写真、絵画というメディウムで「人」を扱った作品を制作しています。歴史的な積み重ねを経てもなお制作され続ける「人」に関わる作品の共通点と差異への眼差しを通して、今日における「人」の造形の在りようを捉えるきっかけになればと考えています。
CSP実行委員
高橋淑人 保井智貴 末永史尚
出品者
■岩渕華林 (Karin IWABUCHI)
2009年東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域卒業、2011年東京造形大学大学院美術研究領域修了。主な展覧会に個展「Metamorphosis」銀座三越7階ギャラリー(2018)、個展「Blooming」ギャラリー椿(2018)、「〜現代作家 70 名が描く、つくる〜吾輩の猫展」佐藤美術館(2017)などがある。装画・挿画も多数手掛ける。
蝶、花、女性。
私が描く、そのどれにも共通するものは、
変化の象徴であるということです。
日々を過ごすなかで、いつのまにか少女から女性となり、
結婚や出産だけでなく、とりわけ女性は変化への順応を求められます。
華という漢字は、中国語の簡体字では”十”に”化ける”と書いて表すそうです。
蝶へ変容する瞬間、蛹は何を思うのか。
“華”の背後にある葛藤まで含めた、人の生きる姿を描きたいと願います。
岩渕華林《Lily》2018年 和紙に墨、顔料、アクリル、シルクスクリーン 撮影:島田恒平(ギャラリー椿)
■棚田康司 (Koji TANADA)
1993年東京造形大学造形学部美術学科美術専攻II類(彫刻)卒業、1995年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。2001年文化庁芸術家在外研修員としてベルリンに滞在、2016年インドネシア・バンドゥンおよびシンガポールにて滞在制作を行う。主な展覧会に個展「たちのぼる。」練馬区立美術館(2012)、「空間に線を引く – 彫刻とデッサン」 平塚市美術館(2019)などがある。
彫刻制作をする際、僕の視線は自身の内面に向いているようだ。作り上げるものをどのように存在させるのか?その存在はどの様なものなのか?自問自答を繰り返す。頭にある散在している言葉をかき集めて糸を紡いでいく感じは、まるでモデリング作業だ。そして集まった言葉に迫り向かっていく行為が、空間を削り彫り刻むカーヴィングの行為と重なる。外側の空間が削り取られることで現れてくる実体。要するに外の仕事をしながら視線は内に向いているのだ。視線と意識は常に素材と自身の内と外を行ったり来たり、、、。でも最も重要なことは、僕自身が彫刻に対して情熱をもってやっているかということなんだ。
棚田康司《記念日》2009年 樟板材に彩色、レース糸、真鍮針金 撮影:宮島径 © TANADA Koji Courtesy
of Mizuma Art Gallery
■西村知巳 (Tomomi NISHIMURA)
2002年東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業、2004年映画美学校ドキュメンタリー初等科修了。2004年より集団制作キクプロジェクトの活動を開始。主な展覧会に個展「写真占い」Art Center Ongoing(2018)、「更紙展」いの町紙の博物館(2018年)、「ヤマガタ・ラフカット!」山形国際ドキュメンタリー映画祭(2015)などがある。
「写真と文章を並列する展示を続けています。文章は、写真を説明する位置付けというより、ひとえによい文章を探求している。というのも、言葉は写真とは異なる、言葉に固有のイメージを持つものだから。だから、そこには、写真で撮ったのと同一の事象を、言葉で以て追いかけたものが、併せて展示されている、と観客に見なして欲しいと思っています。
制作の対象は、主に「人間」になります。私は、人を取り巻く状況に、焦点を当てます。状況とは、人と切り離しがたく結び付いていると同時に、彼にとって乗り越えなければならない当のものではないでしょうか。写真と文章が、人の生きていくうえで、開示の意味を持つように努めます。」
西村知巳《渓流の姉妹》2018年 タイプCプリント
■山本竜基 (Ryuki YAMAMOTO)
2001年東京造形大学造形学部美術学科美術専攻I類(絵画)卒業、2002年東京造形大学研究生修了
2011年平成22年度ポーラ美術振興財団在外研修員として中国、北京にて研修、2015年インドネシア、
ルマ・キジャン・ミヅマにて滞在制作を行う。主な展覧会に個展 ミヅマアートギャラリー (2014)、
「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」森アーツセンターギャラリー (2017)などがある。
僕は漫画や映画がとても好きなのですが、一つ問題があります。
それは「時間がかかる」ということです。
漫画数冊分、映画1本で2時間近くかかります。例えば、タルコフスキーの映画は好きなのですが2時間見るのはけっこうつらいです。
「これを1秒で見れれば最高なのにな」とよく思います。
僕は絵画にはその可能性があると思っています。
絵画は1秒で見れます。絵画というジャンルの特質はその秒殺性にあります。
マンガ数冊分を一コマで見せる絵、映画2時間を一コマで見せる絵を僕は「一コマ絵画」と呼んでいます。
そんな夢のような絵を目標に日々制作をしています。
山本竜基《混沌図》2012-2014年 キャンバスにアクリル 撮影:宮島径 ©YAMAMOTO Ryuki Courtesy
of Mizuma Art Gallery
■関連イベント:事前申込不要・参加費無料
・シンポジウム
日時:2019年9月21日(土)17:00~19:00
会場:東京造形大学12号館201教室(レクチャールーム)
パネリスト:岩渕華林 棚田康司 西村知巳 山本竜基
モデレーター:横山由季子(金沢21世紀美術館学芸員)
・レセプションパーティー
日時:2019年9月21日(土)19:00~20:00
会場:東京造形大学10号館1階
【シンポジウムの様子】
日時:2019年9月21日(土)17:00~19:00
会場:東京造形大学12号館201教室
参加者:97名
モデレーターに金沢21世紀美術館学芸員の横山由季子さんをお迎えし、出品者4名とこれまでの作品を振り返りながら、本展についてお話いただきました。在学中の制作と、現在の作品との関わり方の違いや、本展出品にあたり意識した点など、それぞれの制作にかける思いを伺う貴重な機会となりました。
本展企画:
CSP実行委員
高橋淑人(東京造形大学教授)、保井智貴(同教授)、末永史尚(同准教授)
主催:
東京造形大学附属美術館
東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域・彫刻専攻領域
CSP実行委員会
協力:
ミヅマアートギャラリー
ギャラリー椿
菊池 遼(東京造形大学絵画専攻助手)
菅原 玄奨(東京造形大学彫刻専攻助手)
美術館公式SNS
Instagram: tzuartmuseum
Twitter: @tzuartmuseum
Facebook:@TokyoZokeiUniversityArtMuseum
ZOKEI賞選抜作品展
Exhibition of Selected Works from Zokei Award Winners
東京造形大学では、学部生の4年間、大学院生の2年間にわたる研究成果を学内外の多くの方に披露する集大成の場として毎年1月に「ZOKEI展」を開催しています。 本学では「ZOKEI展」に出品された数多くの作品の中から、特に優秀な作品に対して「ZOKEI賞」を授与しています。この度開催いたしますZOKEI賞選抜作品展では「ZOKEI賞」受賞作品からさらに東京造形大学附属美術館が選抜した、デザインから絵画にいたる様々な分野の学生の作品をご紹介いたします。本展は若い作家たちがこれから社会に羽ばたいていくための第一歩でもあります。出展作品を通して、若い表現者たちの制作に対する真摯な姿勢やたゆまぬ努力、そして本学の教育課程で培った確かな造形力を感じていただければ幸いです。
会期:2019年5月16日(木)〜 6月19日(水)
休館日:日曜・祝日休館 ※ただし6月9日(日)【専攻領域説明会】は開館
時間: 10:00 〜 16:30(入館は16:00まで)
会場:東京造形大学附属美術館
入館無料
近藤 直樹(グラフィックデザイン)
早崎 瑞月(グラフィックデザイン)
宮城 真美(写真)
薬袋 未来(映画)
江連 秋(アニメーション)
大沼 梓(メディアデザイン)
森田 千優(室内建築)
野中 彩司(インダストリアルデザイン)
品川 悠佳子(テキスタイルデザイン)
一つ栁 恋路(絵画)
島田 華奈(絵画)
薬袋未来の映画作品は1日2回(11:00/15:00)の上映となります。
展覧会特設サイト:
http://www.zoomedia.sakura.ne.jp/project/zokeiprizeshow2019/index.html
(造形学部デザイン学科メディアデザイン専攻領域作成)
■出品作家
近藤 直樹《POSTER》2019年
早崎 瑞月《解体新書》2019年
宮城 真美《File:1952-2018》2019年
薬袋 未来《燦々》2019年
江連 秋《to bee continued》2019年
大沼 梓《TOKYO SOUND MAPS》2019年
森田 千優《中心に住みなおす》2019年
野中 彩司《Depends on people》2019年
品川 悠佳子《刻(とき)》2019年
一つ栁 恋路《蟄居》2019年
島田 華奈《いることそれとのわ》2019年
主催:東京造形大学附属美術館
美術館公式SNS
Instagram: tzuartmuseum
Twitter: @tzuartmuseum
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