東京造形大学教職課程目標と質向上の取り組み
教員養成の目標
東京造形大学は、デザイン及び美術に関する学術の中心として、広く知識を授けると共に、深く専門の技能、理論及び応用を教授研究し、人格の完成を図り、個性豊かな教養の高い人材を育成し、もって文化の創造、産業の発展、国家社会の福祉に貢献することを目的としています。
本学教職課程では、このことを基に幅広い教養と実践的な指導力をもち、教員としての豊かな資質・能力を有した造形教育を担う人材の養成を目標としています。
この目標の達成にむけて本学では、教育職員免許法及び教育職員免許法施行規則に基づいて教員免許状を取得するのに必要な単位を修得するために、教養科目ならびに各専攻領域の科目と連携する中で必修科目と共に幅広い選択を保障する教育課程を整備し、各授業科目についてその内容と指導の充実を図っています。また、教育実習ならびに介護等体験においては、事前・事後の指導と共に、中学校、高等学校ならびに特別支援学校、社会福祉施設等との連携を密接にとることから、より実践的な能力を獲得できるようにしています。
教育の質向上にかかわる取り組み
●学校や社会との連携
大学外での活動として、幼稚園、小学校、中学校、高等学校での教育ボランティアやワークショップへの参加を積極的に進め、教育現場における実践的な指導能力を高める機会を設けています。また、地域における社会施設との連携を通して、デザイン・美術の自らの専門性と教育的な指導力を発揮することから、社会の一員として地域に貢献していける場を充実させています。
●「東京造形大学・教職の会」との連携
本学には、教職課程履修学生の教育実習受け入れや教育実習事前指導等、本学の教職課程への協力を依頼する目的で組織された「東京造形大学・教職の会」という組織があります。この組織は東京造形大学を卒業後に教職(小学校、中学校、高等学校の図画工作科や美術科・工芸科担当)に従事している教員が集う全国組織です。大学の教職員との会議では、教育実習の受け入れ等の問題にとどまらず、現在の現場における教育動向や問題点、大学の教職課程への要望等、幅広く教育上の問題について討議を行い、本学教職課程の充実へとつなげています。
●教職課程の授業評価
教職課程のすべての授業科目において履修学生による授業評価を実施し、その結果を授業の改善へと生かしています。また、各科目担当教員との情報交換をもとに学修環境の整備や学修内容の充実に努めています。
●オープンキャンパスにおける情報公開
例年実施される全学のオープンキャンパスにおいて教職課程のブースを設置し、その取り組みを紹介する場としています。ここでは、紹介パネルやパンフレットをもとに教職課程の具体的な内容を知ることができます。また、教職課程室教員と教職課程履修学生が取得できる免許、履修する授業の内容、卒業後の進路についての丁寧な相談活動を行っています。
教員養成に係る組織及び教員の数
組織図
組織概要
名称 教職課程室
構成員 教職専門科目を担当する専任教員および学長と室長との協議により、必要に応じ指名する専任教員によって構成する。
業務 ○教職課程のオリエンテーションの実施
○教職課程の履修に必要な教科に関する専門科目の編成
○教育実習及び介護等体験に関すること
○教職課程についての相談、情報提供
○教育研究会等の団体への参加及び活動
○その他、教職課程・教育実習実施について必要な事項に関すること
教員数
学科 | 専任教員数 | |||
---|---|---|---|---|
教職に関する科目 | 教科に関する科目 | |||
中美 | 高美 | 高工 | ||
デザイン学科 | 3 | 13 | 13 | 16 |
美術学科 | 10 | 10 | 7 |