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課題1-6班





東日本大震災における報道写真の違いを、国内外の雑誌等を比較しながら確認しました。

海外の報道は、いかにセンセーショナルに見せるか、という部分を強く表現しているように感じ、どこか過去の戦争になぞらえたような表現や、一通りのストーリーを持たせたような構成、事実をありのままに伝えるというより、こう見て欲しいという編集側の意図を強く感じました。

国内の報道では、流された財産が集められた写真や、集団土葬の状況写真など、普段目にすることがない、震災現場の裏側を読者に伝えようとしていました。しかし、その写真たちはどれもその場の一状況の切り取りという感覚で読者の目に届き、写真作品のように報道する海外のそれとは、少し報道スタイルが異なっていたように感じられました。(もっとも日本だけに限らず、自国の報道機関は、より事実をありのままに伝える傾向にあるのかもしれませんが。)

最後に二つの国内雑誌の表紙の取り扱い方の違いが議論を呼びました。少しでも状況が良くなっていると伝えようとする表紙がある一方で、危険を解りやすく伝えようとする表紙が、一方でも存在する。同じ国内の雑誌でもさまざまだと感じました。そのどちらが、より読者にとっては良いものなのか。伝え手側の意図と、受け手側の解釈。表紙の選定ひとつをとっても、報道、写真とは難しいものなのだなと感じた、第一回の発表の経過の感想でした。

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