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講義ノート

授業日誌 / 1月7日

謹賀新年!

 

ペドロ・コスタによる「あなたの微笑みはどこに隠れたの?」のTV放映版、

「映画作家ダニエル・ユイレ、ジャン=マリー・ストローブ」(72分)と、制作中の暗室作業でもたらされる発想の会話を主題としたホンマ作品を見る。

「映画作家・・・・」の二人(夫婦)は完全な共同作業による制作を行うことからその作品群は通常「ストローブ=ユイレ」と表記される。

ペドロ・コスタによるこの作品からは、なぜこのように執拗な編集(つくりあげること)を必要とするのかという問題を提起されよう。

授業日誌 / 12月17日

ともに社会の病巣を主題とした、

ペドロ・コスタの「ヴァンダの部屋」(の最後の井部分)

ワイズマンの「High School」

を再見。主題へのアプローチの仕方の相違点を話し合いました。

授業日誌 / 12月10日

ゴダール「ONE  PLUS  ONE」(1968)―抜粋

ペドロ・コスタ「何も変えてはならない」

両作品から音楽が立ち上がる(生成される)シーンを見る。イメージの出自の喩えを見ることができる。

しかし二つの視線の違いが興味深い。<レコーディング・シーン」を通じて、「分離と同化」を見つめる視線、あるいは対象に対する距離のとり方の違いがみられる。

<ニュー ドキュメンタリー>と名づける領域が仄見えるたとえ。

授業日誌 / 12月3日

ペドロ・コスタ「骨」、「ヴァンダ」二作品を見る(抜粋)。

二作品にある共時性、持続性、それらが見るものに沁み込んでゆく実感(混乱と差異、および身体化―リアリティー)をめぐっての話題とともに。

なお、5日(水曜日)18時より、サテライト教室で「ペドロ・コスタ特別講義」。

授業日誌 / 11月26日

授業日誌 / 11月19日

2010年カンヌ映画祭最高賞(パルムドール)受賞作、タイのアピチャッポンの作品、「ブンミおじさんの森」を見ました。

現代アーティストの柔軟な思考性が際立つ事例です。

アビチャッポンについては次週も引き続き話題として進めてゆく予定です。

授業日誌 / 11月12日

今週は学生による<講義>。柏屋、狩野両君が試みました。

柏屋:目下準備中の映画について、フィールドワークをアイデアソースとする試行例をテーマとして。
狩野:「反芻」の構造やコンセプトをテーマとして。

授業日誌 / 11月5日

ゲスト講師に認知科学分野における生態心理学を専攻する野中哲士先生(吉備国際大学保健福祉研究所)をお迎えしました。
テーマは、「人のふるまいと環境性」。人のふるまいは何の関数(函数)になっているか、環境の何を特定しているかについての話。
「環境はふるまいがつながる無数の機会(アフォーダンス)と、それを特定する無尽蔵な潜在的情報の宝庫」だとして、人と環境との双方向性を考察する新たな視点を示唆されました。

授業日誌 / 10月29日

前週22日はCS祭のため休み。

この日は、ダイ・ヴォーンのエッセイ「光りあれ」を読んで「自生性」についての話題、「In public」やゴダールの映画が意味を構成する「虚構世界」をいかに「世界」に開くのかについての話題、これらを通じて各自の問題意識をあらためるためのフリートークを行いました。

授業日誌 / 10月15日

「イン・パブリック」(ジャ・ジャンクー、2001年、中国)

「略称連続射殺魔」

および、メカスのショート・フィルムを、「断片を集積する」視点から見てみました。

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