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研究科長挨拶

自らが立つ 地続きとしての 未来をつくる。
その礎としての研究。

 
 私が3歳の時に描いた絵が今も手元にあります。

 近くに住む画家が開いていた絵画教室を初めて母とともに訪れ、畳の上にビニールシートが敷かれた部屋の真ん中にちょこんと座ってその絵を描いた記憶がおぼろげながらも残っています。私は、少し大きな4つ切りの画用紙にクレヨンで絵を描きながら、画家のアトリエ兼教室の部屋に染み付いた油彩の溶き油のにおいを心地よく感じていました。

 その時の記憶は、その後生活のさまざまな節目において何げなく思い起こされることが少なからずありました。それは、私が教育の場に身を置き、小学生や学生の皆さんとともに過ごすようになってからも同様です。当時のことを思い起こすことは、決して意識的になされていることではないかもしれません。たとえるならば、山道を一人歩いていく先に、または街なかの雑踏に、偶然にも何年かぶりに古い友人の姿をみつけたような感じです。そのような再会は、「やあ、久しぶり」と自らの近況報告をするなかでこれまでのさまざまな出来事を振り返り、それらがつながり合って今があることにあらためて気づかされるという、自分を見つめる上で、その成り立ちにあるネットワークの存在を確かめる機会になっているように思います。

 自らの研究を深めるということは、ある目的や仮説に基づいて私たちの未来へ向けての課題解決を試みていくことなのでしょう。そして、同時にそのことは過去から切り離されたこととしてあるのではなく、これまでの断片的な事象の蓄積の中にある諸々の関係性や動的なものとしての全体像をつかむことから、研究の方向性を見定めていくことでもあると考えています。

 皆さんが研究者として、表現者としての自らの立ち位置を確かめ、未来を見つめていくことは、これからの社会に還元されるものを生み出していくことにつながると信じています。そして、そのことは皆さん自身がよりよく生きていくことであり、東京造形大学大学院がそれらを共有し、実感できる場であることを願っています。

東京造形大学大学院研究科長 小林貴史
 


主な経歴

小林 貴史(こばやし たかし)

2005年4月1日着任。
東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。

 東京都公立中学校、国立大学附属小学校教諭を経て現職。これまで、造形教育にかかわる研究活動、ゼミナールの活動として地域社会と連携した造形ワークショップの活動に取り組んできている。図画工作科教科書著者、平成29年改訂学習指導要領をはじめ文部科学省各種協力者を務めている。
 所属研究団体は、美術教育連合、大学美術教育学会、美術科教育学会、造形教育センター。
 財団法人日本教育連合会「教育研究賞」受賞。

教員プロフィール・教育研究業績