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授業日誌 / 9月10日

2012年度後期初回です。

「映像の自生性」を主題に、

二つのフィルム、リュミエールの工場を出てくる労働者の群れ、高波に翻弄されるボートのシーンなどが写る初期フィルム、諏訪先生の「ニナとユキ」から断片を取り出して、写ってしまったものの取り扱いをめぐる新しい映像の受容の様態を考えました。その考察の上で参照されたのがロラン・バルトのキーワード、「ストゥドゥムとプンクトム」です。

くわえて、「椅子」で知られるデザイナー、イームズが制作していたショートムービーの一部を上記主題の参考上映としてみてみました。一つのシーンがどんどん他のシーンをのみこんでゆくような、無限の入子を現出させてゆくというような錯視、スケール・遠近の混乱をもたらしてくる映像の展開が美しく鮮やかでした。

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