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学生・関係者の活動 詳細

Continuous Temporality – 持続する、仮設 - 野村在 / 赤石隆明


 

赤石 隆明
大学院美術研究領域 2010年度修了


この度、gallery COEXIST-TOKYO において、野村在と赤石隆明の二人展を開催する運びとなりました。

「Continuous temporality -持続する、仮設-」と題された本展では、写真を表現手法の軸としながらも、いわゆる”写真家”という枠には収まらない二人のアーティストを紹介いたします。

野村在はこれまでの制作活動の中で、今この瞬間は二度と訪れないという理念のもと、全ての物質が持つ「消滅へと向かっている」本質を可視化させ、定着させる試みを続けてきました。

彼は、様々な移ろいやすい素材(蜜蝋や油脂の塊、脆いプラスチックなど)による彫刻作品を制作してきた中で、実際にそれらの作品が損なわれていく過程を目撃し、最終的にそれらを撮影した写真のみが記録として残った事に着目し、いわば写真による彫刻とも言える作品の制作をはじめます。

人間の目では捉えきれない物質の瞬間的なフォルムの移ろい(様々な素材の粉末の破裂、液体が空中を落下する様子など)をカメラにより固定化したシリーズや、近年精力的に取り組んでいる野外に設置された公共的なオブジェクト(テニスコート、仮設的なトイレ、駐車場の屋根など)を、夜の暗闇の中で吊るし、恒常的な状態から逸脱させた上で浮かび上がるようなライティングで撮影したシリーズなどの制作を通し、自身をとりまく世界を構成する物体の有り様を手探りで検証しているかのようです。

一方、赤石隆明の制作を特徴付けているのは被写体のサンプリングとリミックスを繰り返すような、自己増殖的な作品展開です。

彼の周辺の美術作家の制作風景や作品、インスタレーションを撮影し、それらの写真を自ら額装した上で組み合わせて一つの立体作品のように提示したり、展示した作品を破壊していく様を映像におさめ、そこからのイメージをまた一枚の作品として提示する。または自作の写真をゼロックスコピーしたものを額に入れ提示したり、画像をコラージュしたものを布にプリントし、その布で大小さまざまなクッションを制作し、部屋を埋め尽くすなど、写真は一枚の印画紙である前にあくまで画像である事を活かした、大胆かつ緻密な作品群を形成しています。

去年出版された写真集「UNBROKEN ROOM」では、複雑化して行く作品同士の関連を紐づけたチャートを作成し、全容を把握しようとしている事からも、その作品世界は今後もますます分岐し複雑化して行くでしょう。

この野村、赤石ともに共通しているオブジェクト志向とも言える制作態度には、印画紙表面に表されるイメージにとどまらず、再度被写体をリアリティある現実空間に立ち上げようとする意思が見て取れます。

今展では、写真と立体作品が同居する展示構成により、両作家の目指す作品展開をご覧頂けることになると思います。

ぜひともこの機会にご高覧いただきますようお願い申し上げます。
八木宏基(HARMAS GALLERY)
7月12日(土)
アーティストトーク:17:00 – 野村在×赤石隆明 司会:長谷川新(インデペンデント・キュレーター)
オープニングレセプション:18:00 – 20:00


野村在 Zai NOMURA

1979 出生
2009 ロンドン大学/ゴールドスミス校 MFA 修了
2013 武蔵野美術大学 後期博士課程造形芸術専攻修了

[主な展示]
2014 Dynamics of expression group show (HARMAS GALLERY/東京)
2013 additional fugitive (HARMAS GALLERY/東京)
2013 The Dry Land (gFAL 武蔵野美術大学/ 東京)
2011 Art Court Frontier 2011 (ARTCOURT Gallery / 大阪)
2010 Zai Nomura solo exhibition (HARMAS GALLERY /東京)
2010 Zai Nomura Exhibition ‒beyond the transform- (gFAL 武蔵野美術大学/ 東京)
2009 GROUP/GROPE 展 (エリア10プロジェクトスペース/ ロンドン)
2007 MULTIPLE INTIMACY (オスマンハムディ展示場 イスタンブール/ トルコ)
2007 The Fall-In Theatre Interim (アシュウィン・ストリートギャラリー/ロンドン)
2006 Copilul Culorilor 展 (セヴィリン現代美術館/ ルーマニア)

[論文]
2013  「時間と形態 ̶彫刻的な写真表現の3つの実践̶」博士論文
2011  「Considerating Form and Embodiment in Interpretation of Eva Hesse」
武蔵野美術大学大学院博士後期課程研究紀要2011 記載
2009 「Formless as Multiplicity Subject with Swarm Theory」
2008  「Absent」

赤石隆明 Takaaki Akaishi

1985 出生
2011 東京造形大学 大学院造形研究科美術専門領域修了

[個展]
2013 UNBROKEN ROOM(G/P Gallery/東京)
2012 Works and odds and ends(HARMAS GALLERY/東京)
2010 Hyperplasia(g3/ gallery /東京)
2009 Usual Life(表参道画廊 MUSEE F/東京)
2009 Carpet and Photograph 1(3ban gallery/東京)
2009 Carpet and Photograph 2(3ban gallery/東京)
2007 たとえば、陽のあたる夜もあったとして(node/東京)

[グループ展]
2014 G/P Collection 2(g3/ gallery/東京)
2012 漂流 / on the flow(G/P Gallery/東京)
2011 THE PHOTO / BOOKS HUB,TOKYO(表参道ヒルズ スペースオー/東京)
2010 キヤノン写真新世紀展2010(東京都写真美術館/東京)
2010 camaboco(東京造形大学/東京)
2010 Exhibition (from TOKYO PORTFOLIO REVIEW) (横浜フォトフェスティバル, 横浜横浜赤レンガ倉 庫一号館/神奈川)
2010 Exhibition (from TOKYO PORTFOLIO REVIEW) in NADiff A/P/A/R/T(NADiff A/P/A/R/T/東京)
2009 Art Award Tokyo Marunouchi 2009(行幸地下ギャラリー/東京)
2009 THE EXPOSED #4 PROJCTion』(大阪CASO/大阪)

[受賞歴]
2011 TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD グランプリ
2010 キヤノン写真新世紀2010 佳作 佐内正史選


開催期間

2014年7月12日~2014年8月3日


休館日

月曜休廊


時間

11:00~19:00


入場料

無料


会場

gallery coexist-tokyo


会場住所

江東区木場3-18-17-2F


関連Webサイト

http://coexist-tokyo.com/%E9%87%8E%E6%9D%91%E5%9C%A8-%E8%B5%A4%E7%9F%B3%E9%9A%86%E6%98%8E/