Portrait Jam : Humans,we are.

丸山恭世
助手
古くから人はその芸術活動において、人間をモチーフに選んできました。有名なところではレンブラントやゴッホ、さらに遡れば様々な宗教のイコンとして作られた神様さえも人の姿をしています。それは映像やインスタレーションなど多種多様なメディアが溢れる現代においても変わらず、人間は芸術の主要なモチーフであり続けています。
それはなぜでしょうか。答えは単純にして明白。私たちが人間だからです。人間であるからこそ人間に興味を持ち、愛おしく思い、胸を痛め、そして分からないと思う。分からないからこそ、知りたいと思う。自分が、自分たちが何者なのか、どこから来て、どこへ向かおうとしているのか。おそらくそれは、答えの無い問いかけでしょう。しかしそうであるからこそ、そういった問題に向き合う術の一つとして、大昔から現代までポートレイトという領域が求められ、制作されてきたのではないでしょうか。
ポートレイトを通して、私たち自身について考えること。それが本企画の目的になります。決して真新しい主題ではないでしょう。けれど、社会の状況も芸術の概念も目まぐるしいスピードで変化する昨今、自分たちの姿を見失わないためにも、立ち止まり、考えてみることも必要なのではないでしょうか。答えがなくとも、たとえ意味さえなくとも。だって、私たちは人間なんだもの。
【イベント】
レセプション・パーティー 5月18日(土) 17:30〜19:30
シンポジウム「BAR 人間なんだもの」 6月9日(日) 17:30〜19:30
ゲストと出展作家によるシンポジウム。
ゲスト=
中野仁詞(神奈川県民ホールギャラリー 学芸員)
高井美佐代(脳科学者)
【出品作家】
石橋ユイ、井出賢嗣、久野真明、野口健吾、丸山恭世、森洋史
開催期間
2013年5月18日~2013年6月16日
休館日
火曜
時間
12:00 - 19:00
(金・土は20:00まで)
入場料
無料
会場
アキバタマビ21
会場住所
千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 201・202