「BORDERS」森本太郎/大槻英世/原田郁

原田郁
大学院美術研究領域 2007年度修了
他、2名
森本太郎(1994年 東京造形大学デザイン学科卒業)
大槻英世(1998年 東京造形大学造形学部絵画専攻卒業)
アルマスGALLERYでは、森本太郎、大槻英世、原田郁による3人展
『BORDERS』を3月30日(土)から5月4日(土)まで開催いたします。
今展では、ところどころで接触し接続しあう3人の絵画を
プロセス、モチーフ、素材といったキーワードで俯瞰する事ができるのではと
企画しました。
森本太郎は、キャンバス上に絵の具により境界線を形作ります。その境界線はまぎれもなく
モチーフの輪郭であり、主題であると同時に、それぞれの色面の侵犯をふせぐ結界でもあります。
その結界内の色面は限りなくフラットで心地よく、構造そのものでありながら、
要素をそぎ落とされ抽象性を帯びたモチーフを美しく表出します。
大槻英世は、絵画制作に置いてハードエッジを得る手段として利用されるマスキングテープ
そのものをモチーフとした絵画を制作しています。
保護したい箇所を覆い、その後は捨てられる役目にあるはずのマスキングテープ自体を
丹念に描くことで、過程で失われるはずの物が作品として存在し続け、
制作プロセスが宙づりになり、完成という意味さえもあやふやになるかのような印象を抱かせます。
原田郁は、自身だけが創造し出入りできるインナースペースに、建物をたてたり、
自作を持ち込んで飾ったりしながらその世界を充実させています。
その世界を散歩し、気に入った風景を撮りため、デジタルという重みのない世界と反する、
厚く塗り込めた絵具と手触りを重視した筆致によってキャンバスに描いてきました。
質量を獲得したポリゴンイメージは、素朴な風景画に変換され、理想的な平穏の世界として観る者を魅了します。
アルマスで継続的に発表している原田に、森本、大槻を迎え、
ミニマルで抑制的でありながらも、全く別の表現の共鳴を感じていただける機会と
なることと思います。ぜひご高覧いただければ幸いです。
開催期間
2013年3月30日~2013年5月4日
休館日
金/土/日のみのオープン
月-木 休み
時間
12:00〜19:00
入場料
無料
会場
HARMAS GALLERY
会場住所
江東区清澄2−4−7