「私たちのIntercultural展」 ゲスト・アーティスト 魚住早英さん「塩田計画」展示

清水哲朗
人間形成科目 非常勤講師
他、17名
現在、CS-Lab で開催中の、前期交換留学生、学部生参加の「私たちのIntercultural 展」では、本学卒業生 魚住早英(うおずみさえ)さんがゲスト・アーティストとして参加されています。兵庫県赤穂市出身の魚住さんは、生まれ故郷の赤穂が歴史の中で培ってきた「赤穂の塩」の製塩を、東京造形大の敷地内で再現する「塩田計画」を現在進行中です。土を掘り、塩田を学内に構築し、赤穂の海岸から塩水を採取し、八王子まで運び、現在実際に製塩作業を進行中です。最終的に、塩水を煮詰め、塩をとり、できたその「八王子産の『赤穂の塩』」で握り飯を自ら握り、皆に配り、分かち合いながら、その「塩にぎり」を皆で食す予定です。以上のような一連の「赤穂の塩」製塩の再現を通して、前期交換留学生、参加の学部生たちと、積極的に国際交流を図り、伝統・文化を介した、より一層の国際的な創造的相互理解の構築が、魚住さんのこのプロジェクトを通して目指されています。CS-Lab内には、現在の時点までの、上記、魚住さんの「赤穂の塩」製塩再現による「塩田計画」プロジェクトのドキュメント映像を、72インチ大型モニターを通してご覧いただくことができます。以下の文章は、今回の「塩田計画」実現に際しての、魚住さんの「ステイトメント」です。
塩田 計画
魚住早英
今作品は自身の出身地である兵庫県赤穂市の塩田労働唄濱鋤唄を題材に扱うことから始まる。
今回の塩田再現プロジェクトは、自身が試行錯誤し塩田を再現するものである。
共同体の中にあったであろう無名の身体性を、自身の感覚を通して呼び起こそうとする。
そのために熱や風、天気といった自然条件を赤穂から八王子に移動すること。また重労働のかけ
らを経験を通し知ることを目的とする。
このプロジェクトは身体をどう繋ぐか、表すかというところに重きを置いている。現段階では映
像作品の制作も予定している。
概要は、7/3.4日には間に合うように塩田の制作を進める。
場所は芝生下のスペース、加えて使用できるのであればバーベキューサイトも使用したい。
これに関わる作業は私が一人で行う予定である。しかし情報提供を求めさせていただく人がいる
ことを前提にしている。
小規模な塩田を、流下式、入浜式(のような全く違うもの)を制作しようとしている。これは会
期中誰もが足を踏み入れられるものとしている。
方法としては
塩田
20-30cmほど掘った地面に防水シートを乗せる。の際取り除かれる雑草類は塩の運搬に使用され
た上荷船のサイズに合わせて再度植え直す。土を敷きその上から塩分の入った水(海水)をかけ
る。できるだけ塩田作業と同じ工程を重ね、製塩を行う。
開催期間
2025年7月7日~2025年7月14日
休館日
土曜日、日曜日
時間
10:00 〜17:00
入場料
無料
会場
東京造形大学 CS-Lab
会場住所
東京都八王子市宇津貫町1556