「え~ 展」

清水哲朗
その他 非常勤講師
他、8名
現在、東京造形大学における学部プロジェクト科目「創造的な螺旋の運動としての造形活動」を開講している。同大学創始者、桑沢洋子氏が、バウハウスの造形活動の持つ、人間の生と生活に根付いた「総合性」に倣って、開学時から標榜していた「クリエイティヴ・スパイラル(創造的な螺旋運動)」のビジョンをもとに、21世紀の現在において、そのビジョンを再考し、復興し、学部において、プロジェクトとして、広く社会に提案する。東京造形大学が掲げる「CS = クリエイティヴ・スパイラル」という理念も、デザイン、美術にとどまらず、自然や生命的な環境、人々、暮らしなど・・・さまざまな要素の間での対話、関わり合いによって生じる、「創造的な螺旋(らせん)の運動」を目指してきたのだと言える。今回、2025年6月2日〜6月9日に10号館1階CSプラザにおいて同プロジェクト – その(1) として開催された、「Put some on our table! テーブルの上に置いて!」展に引き続き、同プロジェクト – その(2)として、「え~ 展」を開催する。
<本プロジェクト参加のメンバーの皆さんからの コメント、ステイトメント>
・中條果歩さん
コメント:
共同の表現で専攻を越えていく。いろんな空間が1つになる瞬間が起こる。瞬間が空間に漂って展示ができる。
軌跡が奇跡になって奇跡が起こっちゃうのだ!
ステートメント:
作ったものたち、あつまれ~!!
・一色咲良さん
【彷彿とする言葉】
・「生活と制作」ペドロ・コスタ監督の言葉
この度、プロジェクトとスパゲッティという単語により、プロジェクト=制作・スパゲッティ=生活
・組み立てる、撚り合わせる(パッチワーク)
建築的な建設物しかり、テキスタイル的な縦と横の関係と斜めや円などのシェイプ
・社会と個人の関係の有り様
個での限界と、個であるがゆえの孤独。1人寂しく死なないために。独りになることによる批判ではないが、作品を制作する上で必ず独りの時間や関係は必要だと思う。しかし、生活をする、この現代社会で生きる我々はそれでいいのか?と懐疑したい。
空間の中にものが存在する、そこに個なのか団体なのか、個がよりあつまったらそれはある種集団たりうる。人は誰かと関わっていて、関わっていない人は死んでいる人である。間接的であっても縁があって繋がりがある。
・松尾奏良さん
いまは人それぞれ持ってる思想が強調されがちなんだけど、あんまりそれが不愉快だと「〇〇な人、ヤだ」って言いたくなる時もありますよね。ただ今回だけはここにいるMe&amp;Youだけを創ってくことにしたいです。どーもクサい感じですが、そういう試みです。
小峰篤朗さん
変換で「うた」と入力する
文字コードはU+303D
︎PART ALTERNATION MARKのこと。
集まっては集まっては集まっては
離れては離れては離れては放れて
始点は支点はどこ
終点はどこ
歌い出しの線が待ってる(視点はどこ)
歌い出しの線だけ。
・清水哲朗(本プロジェクト担当教員)
「投げかけるように投げかけられるようにつくる」、「自分がつくるより、他者(ひと)に作ってもらう。ひとにつくってもらうようにつくる。と、良いものができる」、「作品は一人でつくるのではなく、皆でつくる。たとえ物理的に共同していなくとも、『耳を澄まして』、音を聞く。人の生き生きとした気配を感じる。動きを感じとって取ってゆく。シンクロしてゆく。ほうぼうで。そこに生きた共同はあると思う。息を潜めて、息を合わせて・・・。私たちが今回つくろうとする場はクルクルと回転している。大勢で知恵を集めて、アレやコレやと、騒々しく互いに、関わっていますから・・・。そこから、新たな「創造的な螺旋運動」が生み出されていると思う。つないでゆく。
本プロジェクト担当教員:川部良太、清水哲朗
開催期間
2025年7月7日~2025年7月16日
休館日
日曜日
時間
10:00 〜 20:00
入場料
無料
会場
東京造形大学10号館1階CSプラザ及びCSギャラリー(CSプラザ:7/7〜7/14、CSギャラリー:7/14〜7/16)
会場住所
東京都八王子市宇津貫町1556