DESIGNTIDE TOKYO 2024 学生展
2名
菊地勇太
東京造形大学 デザイン研究領域 修士2年
島田菫零
東京造形大学 美術研究領域 修士2年
推薦者
東京造形大学 室内建築専攻領域 長岡勉
現代の社会に溢れる様々なモノの成り立ちは複雑化し見えづらい。自分たちを取り巻く複雑な世界に対して、モノを作ることのリアリティと向き合い、結果として自分たちの一番身近にある(実際にすぐそばにある)大地という素材との対話から創作を始めること。“大地から生まれるもの“としての陶板と“大地に帰るもの“としての和紙と蜜蝋でできた廃棄物の抜け殻。始まりと終わりの二つの端という違いはあるが、プロセスを大切にして誠実に創作に向き合っている2人の作家をDESIGN TIDE2024の学生展示に推薦した。
ーーーーーーーーーーーー
作家名:菊地 勇太
作品名:「涵養する建築」
コンセプト:
この素材は私達が営む大地の下で永い時間をかけて涵養された土地の記憶や性質をその表情に宿している。
そして、かつては土だったこの素材は建築素材として私達の生活と結ばれてからも、私達によって新たな記憶や性質を涵養し続けるだろう。自然と人との記憶が結ばれるこの素材を用いた建築は、単なる素材の集合ではなく私達の魂の入れ物となる。魂の入れ物となった建築は反対に私達の魂を涵養する様になるだろう。現代の建築が肉体の入れ物であるならば、これからの建築はそうした魂の入れ物であるべきではないだろうか。
素材:土
ーーーーーーーーーーーー
作家名:島田 菫零
作品名:「Utsuwa3」
コンセプト:
「形あるものが自然の流れの中で朽ちていく事に価値がある」とする循環の概念を基盤に、捨てられた人工物を再生可能な自然素材・再利用可能な素材で作り替える作品を制作しています。素材を一から手で作り上げること、主に和紙などは楮段階から煮出して作るなど、素材に直接触れるプロセスにも重点を置き、自然との対話を追求。形あるものの朽ちていく美しさと循環する価値を伝えることをテーマとしています。
素材:楮・蜜蝋
開催期間
2024年11月27日~2024年12月1日
休館日
会期中は休みなし
時間
11:00 - 20:00
最終日12月1日(日曜日のみ) 11:00ー17:00
入場料
大人 1日券 2000円 5日通し券 3000円
学生 1日券 1000円 5日通し券 2000円
会場
日本橋三井ホール
会場住所
東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 5F (エントランス4F)
関連Webサイト
https://designtide.tokyo/
https://designtide.tokyo/program/student/