• Japanese
  • English
  • 在学生
  • 教職員
  • アクセス
  • 資料請求
  •  MENU
  • 在学生
  • 教職員
  • 大学について
  • 教 育
  • 学生生活
  • 進路・就職
  • 研究活動
  • 入学案内
  • 保護者の方
  • 受験生の方
  • 卒業生の方
  • 企業・一般の方
  • 大学院
  • 附属美術館
  • 附属図書館
  • ENGLISH SITE

学生・関係者の活動 詳細

個展 videre videor II


 

小平 雅尋
写真専攻領域 非常勤講師

他、1名
小平雅尋(写真専攻領域・ハイブリッド担当 ・ 写真専攻 1997年卒業)


世界と自身との関係における根源的な謎への関心を背景に、モノクロームのフィルムを用いた直観的撮影を行う。獲得されたイメージは時間をかけて選ばれ、暗室作業を経て、視覚的強度を備えた作品として定着される。本シリーズは、東京アートミュージアム「フィルムフォトのアクチュアリティ」展(2023年4~6月)に於いて発表された「videre videorI」に続く作品で、ルネ・デカルトのコギト命題<われ思う、ゆえにわれあり>へ至った一文「私は確かに見えると思われ(videre videor)~」を端緒に作品への道のり示している。
statement
近代的自我の指標とされるルネ・デカルトのコギト<われ思う、ゆえにわれあり(cogito ergo sum)>
私は長い間、この言葉を遠ざけてきた。何故ならば、私の撮影時の感覚を細かに辿ると、<われ思う>という認識が事の始まりとは思えなかったからだ。
コギトは様々な評説を伴っていたが、臨床心理学の長井真理*は、デカルトがコギトへ至る一文「…私には確かに見えると思われ(videre videor)、聞くと思われ、熱を感じると思われる。これは虚偽ではあり得ない」に注目し、コギトは単なる能動的な<私は思う>ではなく、能動態でも受動態でもない、自分自身に向けられる態=中動態と指摘する。そして 「そのような<私>こそが、言葉の真の意味での<主体sub-jectum>(下にあるもの、根底に横たわるもの)なのである」と述べている。 
いつの間にか目が対象を感じ、それに連動して情動が湧き、カメラを持つ手に力が入る頃、ようやく<われ思う>が現れる。<われ>は、すぐさま自らが考えて行動を起こしたかのような錯覚を起こし、目の奥の<それ>を消し去ってしまう。
*長井真理 『内省の構造』岩波書店p.192-193    


開催期間

2023年7月15日~2023年8月12日


休館日

日・月・祝祭日


時間

12:00 – 19:00


入場料

無料


会場

amanaTIGP


会場住所

東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 2F


関連Webサイト

https://www.takaishiigallery.com/jp/archives/30174/
https://www.kodairam.com/