たかくらかずき個展『メカリアル』
たかくらかずき
大学院美術研究領域 2011年度修了
他、1名
たかくらかずき 美術研究領域 2011年度修了
本展は、山梨県立美術館、館外に広がる芸術の森公園、そして、山梨県立美術館メタバースを舞台に、山梨県出身の作家たかくらかずきの作品を展関する企画です。
本展のタイトル「メカリアル」は、シュルレアリスム(超現実主義)が日本に上陸した際の 「機械主義」と呼ばれる傾向に着目した、たかくらによる造語です。本展の制作にあたり、たかくらの出発点となったのは、日本におけるシュルレアリスムの展開の黎明期より活躍 した山梨県出身の画家、米倉壽仁(よねくらひさひと、1905-1994)の作品鑑賞でした。
たかくらは、日本で広く共有される信仰の中に息づく「存在を信じるが触れることのでき ない、向こう側のものたち」を「デジタル上の存在」に極めて近いものと捉え、AIによる画 像生成、ピクセルアニメーション、3Dプリント、VR(仮想現実)、NFTといったデジタル技術 を用いた表現に取り組む作家です。米倉が晩年に取り組んだ、東洋思想、仏教、土着の信仰と、シュルレアリスムを融合させ、現実世界を凌駕するようなイメージを生みだす 探求に、たかくらは自身の制作活動との重なりを見出しました。
本展でたかくらは、機械と自然、メタバースと現実世界、AIと人間、合理と不合理といった、2つの異なる世界の和合を試みます。たかくらと米倉、2人の山梨県出身作家の共鳴から生まれる新しい作品世界をお楽しみいただきます。
開催期間
2023年2月28日~2023年3月26日
休館日
3月6-13,20
時間
9:00-17:00
入場料
無料
会場
山梨県立美術館
会場住所
山梨県甲府市貢川1丁目4-27