個展「私たちはどこにでもいる | We are everywhere」

宮川慶子
大学院美術研究領域 2016年度修了
この度Gallery FARO Kagurazakaにて、9月24日(土)より、宮川慶子「私たちはどこにでもいる | We are everywhere」を開催します。
宮川慶子(1991年生まれ)は、平面、立体、インスタレーション、詩作など様々なメディアを使って制作を行い、近年では青森美術館や平塚市美術館で個展を開催。奈良美智氏が選ぶ若手作家選抜「プロジェクトPHASE2014」の受賞や、本展覧会後にYIRI ARTS(台湾)での展示やアートフェアへの出展を控えるなど、今後の活躍が期待されるアーティストです。
宮川は、ヒトおよび動物たちの生命のありかたについての思いや、小さくか弱い存在への共鳴や共感を多彩な手法で表現します。
ときにはマクロに、ときにはミクロに生を見つめる宮川の目線は、生きものたちの息づかいを感じさせるドローイング、毛皮の質感を模したようなタッチで描かれる抽象的なペインティング、動物の剥製や陶器を使った大小のオブジェ、毛皮を貼り付けたレリーフ、動物の骨やなどを使ったインスタレーション、心の機微を綴った詩作などに表現され、生物が本来持つ強さとその豊かさと尊厳について、わたしたちに語りかけます。
宮川は2022年よりロンドンに移住して作品の制作を続けています。
毎日の暮らしの中で日本とイギリスとの風景や気候、人種や文化や言語の違いを肌で感じ、「日々、自分はマイノリティの中のマイノリティである」と思うとともに、「同じ姿、形なんてないのだなあと当たり前のことを改めて思った」と語ります。
そしてそのような日々の中で人々の横顔を見つめるうちに、あらゆる人に共通する人間性や心の動きをその横顔に見出すようになったという宮川は、多様な生命がもつ多彩な横顔を描くことで、人々の多様さと、その多様さの中に静かに潜む、わたしたちが共通に持つ心の機微を描き出します。
本展によせて:
大きな音から少し離れて、私たちのことを考えてほしい。
当たり前に過ごしている場所や道をたまに見回してほしい。
私たちはどこかに佇んでいるから。
私たちに会えた時、あなたの目に見合える世界がすこしだけ変化すると思うから。
宮川慶子
開催期間
2022年9月24日~2022年10月22日
休館日
休廊:日曜日、月曜日
時間
時間:13:00 - 19:00
入場料
無料
会場
Gallery | FARO Kagurazaka
会場住所
東京都新宿区袋町5-1 FARO神楽坂1F FARO神楽坂1F
関連Webサイト
https://www.art-reason.com/we-are-everywhere
https://www.keikomiyagawa.com