渡辺おさむ お菓子の王国展

渡辺 おさむ
視覚伝達専攻 卒業
本物そっくりのカラフルで精巧なクリームやキャンディ、フルーツなどを用いたインスタレーションや現代アート作品を制作する作家、渡辺おさむさんの展覧会「渡辺おさむ お菓子の王国展」が、鹿児島県歴史・美術センター黎明館(鹿児島県鹿児島市)にて、開催中です。
■日本スイーツはじまりの地、鹿児島で最大規模のスイーツデコ展開催
樹脂を用いて様々なものにお菓子のデコレーションをする現代美術作家、渡辺おさむ氏によるスイーツデコアートの大規模個展「渡辺おさむ お菓子の王国展」をこの夏、鹿児島県歴史・美術センター黎明館にて開催いたします。お菓子の森、お菓子の宮殿の晩餐会、お菓子の水族館など、15のエリアに分かれた作家自身にとっても最大規模の展示構成となっています。
自身の最大規模の個展に向けて渡辺おさむ氏は「鹿児島は日本で最初に西洋の食べ物と共に西洋菓子がスペイン人宣教師フランシスコ・ザビエルによって伝えられた地でもあり、江戸時代には薩摩藩が砂糖の専売特許を強化し、日本スイーツ発展の中心地となったスイーツのはじまりの地でもあります。そんな場所で自分のスイーツデコの作品を発表できる事は作家人生にとって意味のある事だと思っています。」と述べています。
本展の為の新エリア「The Origin of Sweets KAGOSHIMA-お菓子のはじまりの地-」のコーナーでは、鹿児島のスイーツの歴史に触れ、鹿児島の夏の代表的スイーツ「しろくま」をモチーフにした白熊のオブジェや、高さ130cmの巨大しろくまが登場。鹿児島県の形をした360cmx270cmにわたる巨大お菓子のジオラマも展示されます。会場内は全て撮影OK。フォトスポットも各所に用意しています。会期中にはギャラリートークや、「しろくま」を、樹脂を用いて制作するワークショップも開催予定です。
■渡辺おさむ氏コメント
鹿児島はスイーツの始まりの地だという事をご存知でしたか?
日本には、仏教と共に飛鳥時代頃に唐菓子が伝来し、室町時代1549年には、スペイン人宣教師フランシスコ・ザビエルが鹿児島に到着した際は、西洋の食べ物と共にパンやビスケットなどのお菓子が初めて鹿児島の地に伝来しました。
また、江戸時代に薩摩藩は砂糖の専売を強化し、莫大な富をもたらすと共に、日本スイーツの躍進の中心地となりました。
宗教や文化に柔軟な対応を見せた日本人の素養が、瞬く間に異国のスイーツの文化を受け入れ、勤勉な職人がその技術を昇華させ、日本スイーツは見事な進化を遂げ、現在世界に冠たるスイーツ大国へと進化を遂げました。
スイーツ始まりの地、鹿児島から、かつて日本中にスイーツが広まり、今世界から日本のスイーツが注目されていると思うと、とても誇らしくワクワクした気持ちになってきませんか?
本展「渡辺おさむ お菓子の王国展」には、スイーツにデコレーションされた様々な作品があります。建物や動物、彫刻など、様々なモチーフがデコレーションされていく様は、色々な文化を受け入れて進化させていった日本文化を表しているようでもあります。
ここには、鹿児島の代表的スイーツ「しろくま」をモチーフにした作品もあります。
たくさんの作品と向き合って、日本のスイーツの素晴らしさを改めて見直すと共に、皆様にとって、幸せな記憶の1ページになる事を願っています。
(@Press掲載のリリース文より引用)
開催期間
2022年7月9日~2022年8月21日
休館日
7月11日(月)、7月19日(火)、7月25日(月)、8月1日(月)、8月8日(月)
時間
9:00~18:00(最終入場17:30)
入場料
一般1,200円、小・中・高600円
会場
鹿児島県歴史・美術センター黎明館
会場住所
鹿児島県鹿児島市城山町7番2号
関連Webサイト
https://www.pref.kagoshima.jp/reimeikan/
http://watanabeosamu.tokyo/