二人展「傷と闘牛士」

2名
遠藤望恵(絵画専攻領域2022年卒業)
坂本美果(絵画専攻領域2022年卒業)
タイトルにある「傷と闘牛士」という言葉は、傷ついたサバイバー(受け手)と、それを治療するように、医療ではない方法で克服していくセラピスト(緊縛師)をイメージして遠藤によって作られたものです。
今回はこの二人展において、そういった特殊な超克の方法に限らず共通する心象風景のような展示空間を目指し、開催します。
【遠藤望恵】
技術と信頼と合意と愛情に裏付けられた、エロティックではない緊縛ショーの絵を制作しています。
一見センシティブでアブノーマルなことが、理性的な合意と人権の尊重を大前提に行われていることに非常に興味があり、それらをモチーフに絵画作品を制作していきたいと考えています。
私が現在、思考している「信頼関係と絶対的な合意に基づいた肉体の加虐と被虐」をテーマにした絵画作品を通して、精神的なセラピーと解放について再考できればと思います。
【坂本美果】
私達は流れる時間の中を生きている。
私は特に、時間の移り変わりがわかりやすい逢魔が時に心を惹かれた。
せわしなく活動していた時間が終わり、ゆっくりと日が沈み夜がやってくる。
世界が薄くて大きな羽衣を被ったみたいに、静かに包まれていくのを体感した。
時間に囚われていることを忘れる時間が必要だと感じる。
絵の中に登場する生き物達(クリーチャー)には流れる時間などないかのように、日々忙しなく生活している私達をただ静かに見つめている。
開催期間
2022年7月13日~2022年7月17日
休館日
会期中無休
時間
11:00〜20:00(最終日18:00まで)
入場料
無料
会場
Room_412
会場住所
渋谷区桜丘町15-8 高木ビル412号室