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学生・関係者の活動 詳細

2Ps ー 「危機の(ない)」時代のパサージュ・パルタージュ


 

清水哲朗
絵画専攻領域 非常勤講師

他、7名


〈「2Ps」展通信 ー その2 〉

「2Ps -『危機の(ない)』時代のパサージュ・パルタージュ」展では、5/23(月) 、出品作家松本春崇による「東京造形大学附属美術館 『マンズー美術館』縛り」プロジェクトを実施します。当日13:30頃より「縛り」の作業を、ご参加の多くの方々と開始し、およそ15:30頃、完成の「蝶々結び」を行います(雨天の場合、予備日5月27日(金))。多くの方のご参加を期待致します(参加費無料/事前申込不要)。
 松本春崇の「家縛り」は、「縒(よ)る」、「綯(な)う」、「打つ」・・・、紐、綱には様々な作り方、段階があります。 それをもとに、縦と横を直行させ、「四つ」に「縛(しば)る」こととなります。 それがプロジェクトの基本となっています。けれども作家は、意外に「僕はよく分かんないですよ。自分では悩んでるんですけど、自分の能力ではもう無理っていうかね、よく分かんないですね」(『シンポジウム 旅する家縛りプロジェクト 縄の聖地・信州へ〈ひも縄の精霊〉』より)と語っています。このように語れるところがとても興味深いと思います。それが、プロジェクトを推進させる原動力となっているのではないでしょうか。「関係性の美学」や「家族の美学」が、内外で数多く実現されてきた、数多くの「縛り」プロジェクトのキーコンセプトとなっています。それは、もちろんあるとは思いますけれども、「縛る」ことは、「解く」 ことにもつながっているのではないかと感じます。プロジェクトの参加者たちは、実際に「縛り」の行為に参加することで、集団での「団結」や家族の「絆」を強めてゆくようになります。 そして、それ以上に、自らを「解放」しているのではないかと思います。 結んだ家の、上方高く、大きく広がる空に向けて。つながると同時に、大きくダイナミックに、「縛り」で実現された「蝶々結び」は、広がり続け、自己を解放そして開放してゆくのではないでしょうか。その拡がりによってこそ、「縛り」プロジェクトの「綱」は、逆に、強く「捩(よじ)」られ、「結束」 を強めてゆくようにも思います。その作用に根底的に作家は気付いているので、指示も出さずに、ただのんびりと、傍らで、参加者に思い思いの「縛り」を、うながすだけなのだ、というように語っているのかもしれません。
 21世紀現代の表現、創造、そして世界構築の在りように対する、啓発力に富む。松本春崇による、このような「縛り」プロジェクトを、皆様、5/23(月) 、「東京造形大学附属美術館 『マンズー美術館』縛り」プロジェクトにご参加くださり、ぜひ実感し、様々に思いをめぐらし、互いに、どうぞ語り合ってください。

<写真>
「B_2205マンズーM=蝶1-2斜め」プラン・ドローイング


開催期間

2022年5月10日~2022年7月1日


休館日

日曜日・6月27日(月)


時間

10:00 〜 16:30


入場料

無料


会場

東京造形大学附属美術館、ZOKEIギャラリー、CSギャラリー、10号館CS-PLAZA空中、10号館横芝生


会場住所

東京都八王子宇津貫町1556 東京造形大学<構内>