デザインテーブルシリーズ「nel(ネル)」 グッドデザイン賞2021 受賞
吉田 龍介
インダストリアルデザイン専攻領域 2011年度卒業
株式会社オカムラのプロダクトデザイナー吉田龍介さんがデザインした、デザインテーブルシリーズ「nel(ネル)」が、グッドデザイン賞2021を受賞しました。
尚、「nel(ネル)」は、国際的なプロダクトデザイン賞 レッドドットデザイン賞2021も受賞しています。
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受賞対象の概要(以下、敬称略)
■概要
「ネル」は環境に配慮したサスティナブルなテーブルシリーズです。 製品はスチール単一素材で構成されており、廃棄時に分解、分別せずに、まるごと再利用することが出来ます。 パッケージ、梱包も全て紙からできた素材を採用。 「ネル」は製品から梱包まで、一貫してプラスチックフリーにこだわった、循環型のものづくりを実現しています。
■デザインのポイント
1.全てのパーツをスチールのみの単一素材で構成。梱包までプラスチックフリーにこだわりました。
2.スチールの加工性と剛性を生かし、繊細かつ大胆なスタイリングと、多様なデザイン展開を実現しました。
3.薄板板金のヘラ絞り加工を応用し、中空式の円形天板を実現。原材料の削減と大幅な軽量化に成功しています。
■プロデューサー
株式会社オカムラ マーケティング本部 ワークプレイス製品部 齊藤健太
■デザイナー
株式会社オカムラ デザイン本部 プロダクトデザイン部 吉田龍介
■審査委員の評価
テーブルから変化の兆しを感じさせる。地球環境を守ることをビジョンに掲げ、難しいとされ避けられていた、製品を完全に再資源化素材で構成することを達成したテーブルシリーズである。廃棄時に分別せずに丸ごと再利用することが出来る。製品はプラスチックを使用せず、スチール単一素材で構成している。特別な設備がない環境でも製造し続けられるよう一般的に流通している鋼材の組合せと加工、成形部品を使用しないなどの制約を課し、それらをネガティブな要素と捉えずに、時代に求められるモノづくりのフォーマットのひとつと解釈している。それは、先端だけではなくモノづくりのチャンネルと蓄積を維持する姿勢だと捉え評価している。軽やかで対比のバランスがユニークなカフェテーブル、中空式天板、見せない溶接などデザインへ昇華させていることも評価している。
担当審査委員| 五十嵐 久枝・佐藤 弘喜・田子 學・藤城 成貴
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著作権利者:(C)JDP
サイト名:GOOD DESIGN AWARD
リンクURL:http://www.g-mark.org
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
関連Webサイト
https://www.g-mark.org/award/describe/52251?token=f99SqEswaO
https://www.okamura.co.jp/product/desk_table/nel/sp/