ICONIC WORLD

玉田俊郎
インダストリアルデザイン専攻領域 教授
この物語はキリスト教以前のケルトの時代のことです。アイルランドを旅した時、有史以前のさまざまなアイコンやシンボルに触れ,
ケルト社会の不思議さと新鮮さ、魅力を感じることができました。ケルト、それは歴史の彼方に存在していたキリスト教以前のヨーロッパの人々と社会を表わしています。鬱蒼とした森に覆われていた彼の地にケルト人が住んでいました。森の住民ケルト人は街や国家、帝国をつくることも、その欲望に駆られることもありませんでした。ひたすら太陽と月、森と自然、大地に対して自分たちの絆を強くすることを考えていました。そこに創り出されたアイコンは有機的で何か、空気が流れるように生き生きとしています。そのアイコンは現代においてもその姿を変えることなく、現代の私たちにメッセージを送り続けています。
本書は2部構成になって一つは「ケルトの夕映え」はアイルランド、イギリスを巡る旅、もう一部「タラの丘のプリンセス物語」ケルト時代の冒険ロマンスです。