ラボシステム「PISTE(ピスト)」 グッドデザイン賞2020 受賞
吉田 龍介
インダストリアルデザイン専攻領域 2011年度卒業
株式会社オカムラのプロダクトデザイナー吉田龍介さんがデザインしたラボシステム「PISTE(ピスト)」が、グッドデザイン賞2020を受賞しました。
■概要
新薬やワクチンなどの研究・開発をおこなう研究施設において、新たな価値を生み出す環境づくりが求められています。「ピスト」は実験台とパーティションで構成する新しい考え方のラボシステムで、ラボワーカーに必要とされる空間レイアウトを組替可能なユニットやパーツで構築し、機能的で統一感のある働き心地のよい空間を実現しました。
■デザインのポイント
1.統一されたデザインを実験台から壁面にまで広く展開し、美しく一体感のある研究空間をトータルで提供する。
2.ユニットやパーツを自由に組合わせることで、研究テーマに合わせた最適な空間を構築することが可能。
3.ソファ等をシステムに組込むことで、ラボワーカーが心地よく、かつ柔軟に働くことができる環境を提供する。
■プロデューサー
株式会社オカムラ オフィス営業本部建材事業部ラボラトリー営業部ラボラトリー開発グループ 坂上慎
■ディレクター
株式会社オカムラ オフィス営業本部建材事業部ラボラトリー営業部ラボラトリー開発グループ 中村未来
■デザイナー
株式会社オカムラ デザイン本部プロダクトデザイン部 吉田龍介
■審査委員の評価
実験台とパーティションにより、空間レイアウトの自由な組替可能、それでいて機能的で統一感のある空間を実現しているところはさすがである。研究施設では、様々な備品・機器の配置はもちろん、ときには長時間に及ぶ実験の実施など、「研究者の働く環境」の改善は重要なテーマ。その中で、オフィス環境の改善に長年取り組んできたオカムラが研究領域にもノウハウを展開した事例として高く評価したい。
関連Webサイト
https://www.g-mark.org/award/describe/50528?token=XTkXank8TE
https://www.okamura.co.jp/laboratory/piste/