いせさきメイセン ―メイセンは二度死ぬ―

須藤 玲子
名誉教授
日本デザインコミッティーでは、第764回デザインギャラリー1953企画展として、「いせさきメイセン ―メイセンは二度死ぬ―」を開催の運びとなりました。
銘仙は、江戸時代から作られた日本の絹織物です。銘仙の生産が際立って盛んになったのは、明治から昭和初期の第二次世界大戦前の間で、主に北関東を中心に生産されていました。婦人の普段着として人気を博し、実用性とファッション性、また安価であることなどを理由に一世を風靡した歴史もありました。
しかしながら今日、銘仙を目にすることは稀になりました。今回紹介するのは、銘仙の主要な産地であった、群馬県伊勢崎の銘仙です。伊勢崎銘仙は「括り絣(くくりがすり)」、「板締め絣(いたじめがすり)」、「解し絣(ほぐしがすり)」、「併用絣(へいようがすり)」という技法が用いられ、工程のほとんどを手作業で行います。その伝統の織物にデザインの力を付加し、名称も新たに「いせさきメイセン」とし、現代生活に適応する織物に蘇らせました。
メイセンの新たな可能性をご高覧ください。
開催期間
2020年2月26日~2020年3月23日
休館日
なし
時間
松屋銀座の営業時間に準じる
入場料
無料
会場
松屋銀座7階デザインギャラリー1953
会場住所
東京都中央区銀座3-6-1