Remedy

秦義也
絵画専攻領域 3年生
他、3名
西原史尋(絵画専攻領域3年)
青木豊(絵画専攻領域助手)
村上真之介(絵画専攻領域助手)
コンセプチュアルアートというカテゴリーが喧伝されて既に数十年が経つ。視覚芸術の文脈として言を左右することもない位置が成り立って久しい。しかし、昨今の情緒的な作風が目立つ日本の美術状況の中では、その概念性を表象の骨子に置いた作品は少数派だと言えるかも知れない。だが、本学の卒業生作家、在学生を見回すと、情緒を剥ぎ取るかのような概念性の強い作品を作り続けている者たちがいるのも事実だ。
そこで、今企画はついえぬコンセプチュアルアートの系譜を学内に探してみた。
Remedy(レメディー)とは、自然治癒力を高めて病気を治すホメオパシー治療で使われる砂糖玉のことである。果たして、アートにおける様式としての“概念性”は、他方で偽科学であると揶揄されるホメオパシーのレメディーの様に有効性の幻想であるのか、または実効性のあるアートの文脈であるのかを、この学内の末裔達に問いたい。
東京造形大学絵画専攻領域 教授 近藤昌美
開催期間
2011年12月13日~2011年12月20日
休館日
日曜休廊
時間
10:00-20:00
入場料
無料
会場
東京造形大学内CSギャラリー
会場住所
八王子市宇津貫町1556 東京造形大学