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学生・関係者の活動 詳細

「身体は廃れている 」-ステラーク氏講演会(ZOKEI講座)


 

粟野由美
メディアデザイン専攻領域 教授


Stelarc(ステラーク)は、ロボティクスやバイオテクノロジーを駆使して自分の身体を使った表現で世界的にとても有名なアーティスト。
「身体は廃れている」(The body is obsolete.)と主張し、テクノロジーを使って身体機能を刷新していくことをテーマにして、すでに1970年代から作品を作り続けている。現在のテクノロジーを使ったアートのまさにパイオニアである。

1970年代にはロボット技術を使って、自分の手以外の筋肉信号で操作する「第三の手」THIRD HANDを発表している。われわれは二本の手を持っているが、三本目の手を身につけてそれを操作できたら、これまで以上のことができるだろう。この作品は日本で開発されたものだ。1970年の大阪万博で日本の技術力、特に日本ロボット技術に注目し、日本に滞在して制作した。
このようなコンセプトで開始した作品シリーズでは、他にも「拡張した腕」EXTENDED ARM、「バーチャルアーム」VIRTUAL ARM、「ストマック彫刻」STOMACH SCULPTURE、「外骨格」EXOSKELETON、六足歩行ロボット6-legged walking robotなどの、身体と機械をテーマにしたものがある。

また身体やロボティクスやインターネットを組み合わせて使ったパフォーマンスでは、FRACTAL FLESH、PING BODY、PARASITEなどで、世界各地の参加者が、筋肉への刺激信号をインターネット経由で送って彼の身体を操作できるようにしたものがある。
これらの機械を使ったパフォーマンスに先駆けて、1976年から1988年まで、自分の皮膚を針で吊るすサスペンションのパフォーマンスを26回行なっている。これは地球上の重力内にある環境で進化してきた身体が、そこを離れる際の痛みをシンボリックに表現しているものである。

最近のセンセーショナルなエレクトロ・バイオ的なアプローチの作品は、彼の左手にある「エクストラな耳」(EXTRA EAR)で、外科手術で腕に作った耳は、従来の二つの耳にエクストラな耳を加えて機能させることを追求するプロジェクトである。

今回の東京造形大学でのトークは、彼のこれまでの作品シリーズを解説してもらうと同時に、現在進行しているプロジェクトについても語ってもらう貴重な機会である。


(日英通訳、進行:沖啓介・東京造形大学特任教授)


開催期間

2017年9月13日


休館日

なし(イベント)


時間

17:00-19:00


入場料

無料


会場

東京造形大学CS Lab.


会場住所

八王子市宇津貫町1556 東京造形大学


関連Webサイト

http://stelarc.org/?catID=20265
https://www.youtube.com/watch?v=f4ZcTLfie1I