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学生・関係者の活動 詳細

「アート・コミッションワーク ABCD」課題プラン提示展 


 

清水哲朗
大学院 教授


大学院プロジェクト科目「アート・コミションワーク ABCD」課題展。担当講師祐成政徳先生課題(下記参照)にもとづいた受講生によるプラン提示展。

コミッション・ワークとは、アーティストの自発的な自由な発想による作品ではなく、発注者(クライアント)の依頼を受けてアーティストが、そのさまざまな条件に添うかたちで成されるアートワークである。その関係はいわば、建築における発注者と建築家の関係に近い。ある建築家は「我々は、釘一本たりとも依頼者の許可無く、買うことも、打つこともできない。」と語った。この構図がそのままコミッション・ワークの肝となる。
そもそも作者は、崇高な自由な発想なくして崇高な美術作品をつくることが可能なのか、さまざまな条件、その他の要素に惑わされ、迎合した二流のものしか出来上がらないのではないかと危惧される。それでは、その作者の崇高なるオリジナリティとはいかなるものなのか?立ち止まり考えれば、それすら個的な現在までの経験則と小さな世界観から来たものなのかもしれない、とも思えてくる。コミッションワークにおける経緯において、数日から一ヶ月考え抜いた案を、完膚なきまで否定されることはしばしばだ。そんなとき「自分はここにいる意味があるのだろうか?」と思い悩む。しかしそれでも、そこにはなんとも言いがたいなにものかが残る。そしてわずかに取り残されたそれらのなかに、もう一度自分を発見する。
複数の人間の意向に沿う、さらに一般大衆が満足する芸術作品が可能なのだろうか。現代は多様性の時代である。であればなおさらその難易度は高い。つまり最大公約数をはじき出すことがコミッションワークの解なのだろうか?それはたとえば、あっても無くてもそれほど気にならず、毒にも薬にもならないものにならないだろうか。まずここではそれぞれのメンバーの小さな声にそっと耳を傾けることにしたい。それぞれのマイノリティからの、マイノリティな発言である。しかしそれは決して消極的な方法ではないとおもう。そこに現代の可能性を感じている。

祐成 政徳


開催期間

2016年7月4日~2016年7月13日


休館日

7/10(日)


時間

10:00〜16:30


入場料

無料


会場

東京造形大学12号館 1F 吹き抜け


会場住所

八王子市宇津貫町1556