第13回グラフィック「1_WALL」グランプリ受賞者個展 谷口典央展「Faded Scene」

谷口典央
絵画専攻領域 2014年度卒業
谷口典央は、本来は木版画の版として使われる版木に、古代の遺跡や壁画からのインスピレーションや自身の空想をもとに彫った作品で、第13回グラフィック「1_WALL」のグランプリを獲得しました。受賞作品は、「テレビゲームのRPGを想起させ、一歩間違えると時代遅れになるテーマだが、これは今の時代に合う作品だ。」と高く評価されました。
谷口は、現在「自分だけが知る、人々に忘れ去られた物語」をテーマに制作をしています。世界各地の民俗や儀式から着想を得ている古今東西のモチーフが混じり合う絵には、ノスタルジーと今まで見たことがない新しい風景が共生しています。一本一本の線の構成により描かれている豹や蛇、天使などは、それぞれ明確な関係性を示されておらず、多様な解釈の余地を残し、見る人の想像力をかき立てます。「自分らしい作品 が出来れば、画材や支持体は関係ない。」と語る谷口は、油彩、水彩、ドローイング、版画など、その時々のイメージに合う手法をとっています。どの作品にも共通する、伸びやかで凛とした線の表現からは、異なる手法を楽しみながら使いこなす谷口の姿勢を見てとることができます。
本展では新作の版木の作品に加え、油画やドローイングをあわせて展示します。受賞から約1年後の個展を、ぜひご覧ください。
開催期間
2016年6月28日~2016年7月15日
休館日
日曜日
時間
11:00~19:00
※ 7/9(土)はトークイベントを開催のため、15:50からイベント終了(17:30予定)までの間、展示はご覧いただくことができません。
入場料
無料
会場
ガーディアン・ガーデン
会場住所
東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F
関連Webサイト
http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/13gh_taniguchi/13gh_taniguchi.html