アーティスト・ワークショップ

升谷絵里香
絵画専攻領域 2009年度卒業
「Tipping Point(ティッピング・ポイント)」とは、重大な変化が起こる転換点のこと。物事が一般的になる劇的な瞬間を指す社会学用語です。「ティップ」=「ひっくり返る」の意味のとおり、それまで小さく変化していた物事が、突然急激に変化する時点を示します。コップを少しずつ傾けていくと、ティッピング・ポイントを超えて水は一気に溢れ出します。転換点を超えたと同時に感情やあらゆるものが溢れ出し、それ以前とは全く別の世界に変化します。私たちがいま立っている場所にいたるまでに、幾度となくティッピング・ポイントは繰り返されてきました。
今回のワークショップでは身のまわりのティッピング・ポイントを見つけ出し、発見した事柄やそれらが引き起こされた背景、自分の思考をマッピングして視覚化を試みます。講師にむかえるのは、様々な環境に身を置きながらアクションを起こし、その一部始終を映像で記録するなどして作品を制作している升谷絵里香さん。「美術作品の多くは色々な場面でティッピング・ポイントを含んでおり、同時にあらゆるものが、これにあてはまる」と考える升谷さんと一緒に、身のまわりで起こる出来事の構造を探ります。あなたのティッピング・ポイントは、これらの作業を通してどのような姿を現すのでしょうか。
開催期間
2016年5月29日
休館日
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時間
13:30-17:00
入場料
無料
会場
国立新美術館 別館3階多目的ルーム
会場住所
港区六本木7-22-2
関連Webサイト
http://www.nact.jp/release/20160529.html
http://ericamasuya.sakura.ne.jp