東京造形大学
創立60周年記念事業に寄せて

東京造形大学は、1966年の開学以来「社会をつくり出す創造的な造形活動の探究と実践」という建学の精神のもと、デザインと美術を統合した造形教育を実践してまいりました。来たる2026年には創立60周年という記念すべき節目を迎えます。
この節目の年を迎えられたのは、ひとえに、創立者である桑澤洋子をはじめ、設立を支えた教職員、そしてその進取の気概に賛同して集まった学生、そして卒業生が切り拓いた道を、長きにわたりともに歩み続けてきた多くの関係者の皆様のおかげです。これまで本学を温かく見守りご支援くださった皆様に心より感謝申し上げます。
私たちは、この記念すべき節目に、次なる時代へ向けて新たな一歩を踏み出すべく、2025年度から2026年度にかけて「東京造形大学 創立60周年記念事業」を開催いたします。
本事業のテーマは「造形の未知なる分野、新たな才能の探求」です。分野の既成概念にとらわれず、新たな試みや挑戦を行うことで、多様な表現と専門性が掛け合わさった新機軸を創造することを目指します。学生、教職員、卒業生が一丸となり、未来の造形教育を問い直し、社会に新たな価値を発信していくための様々な企画を予定しております。
本学の礎を築いた人々の「未知なる分野」への挑戦は、現代を生きる私たちにとっても変わらぬ指針です。この記念事業を通じて、皆様に本学の現在、そして未来への可能性を感じていただければ幸いです。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
東京造形大学 学長 生嶋順理