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退任教員紹介

近藤 昌美 教授


僕は31歳の1991年に高尾にあった頃の本学で非常勤講師をスタートし、その後の相原校地への移転を経て2004年に専任教員に就任したので、足掛け35年間を本学とともに過ごして来たということになります。定年の年は65歳なので、実にその半分以上をこの大学と関わって来ました。

昨年は在任中にマンズー美術館での退任展もさせていただき、1,550人近いご来館の皆さまをお迎えしましたが、その展示の最後には1980年2月の本学絵画専攻入試の持込作品も展示しました。19歳の時の自画像ですが、当時は学科と手のデッサンで一次試験をし、その合格者のみ二次試験を受けられるというもので、二次は人物油彩と面接で、面接時に事前に描いた30号油彩を持ち込み、試験会場で描いた人物油彩と一緒に面接するというものでした。僕は1浪でしたが毎月1枚ずつ自画像の油彩30号を描き、年末頃にその中の1枚を選んでしっかり描き込み、面接に持って行きました。最後にその作品を置いたのは19歳の自分に退任展を観せてやりたいとの気持ちでした。期待を膨らませた受験生の自分に、その後長く大学教員を務めた自分自身を評価させてやりたいとも思ったのでしょう。

しかし果たしてその期待に応えられたかははなはだ微妙です。大した教員でもなく定年を迎えたように感じています。
ただ、自分の人生としては自分の人生の後半を本学の優秀な学生たちと過ごせたことは、実はすごく幸せなことだったのではないかと、大学を離れる今じわじわと感じて来ているところです。

本学で関わった多くの皆さま、本当にありがとうございました。