退任教員紹介
木船 徳光 教授
アニメーション専攻領域立ち上げ時の教員の最後の一人がやっと退職することになりました。3悪人がいなくなるので、次の世代の人の活躍が楽しみです。東京造形大学は比較的自由な大学なので好きにやらせてもらった感があります。学生も基本的にはアニメーションが好きで集まっているので楽しく授業やそれ以外の活動もできたと思います。
産学協同のような私の仕事に学生を巻き込んだだけのようなことにも、みんな元気に参加してくれていました。仕事をしたアニメーション現場では学生の評判が良かったことが多かったです。書類の締め切りをいつも守らない駄目な教員でしたが、職員の皆様がフォローしてくれてなんとか定年までたどり着けました。関わってくれた全ての人にありがとうと言いたいと思います。
愛用品
自分の作品はアナログで作っていた私が、作家仕事にもデジタルを使い出したきっかけになったパソコンがもう無くなってしまったコモドール社のアミーガというパソコンでした。造形大の非常勤に呼ばれたのはアナログな作品のせいだったと思いますが、これが無かったら3D監督とか3DCGの会社を立ち上げたりすることは無かったと思います。
地主 広明 教授
私は1977年に本学に入学しました。本学を選んだ理由の一つは本学の教育指向(思考)がアバンギャルドだったことです。私はへそ曲がりなのでメインストリーム(アカデミズム)より今でいうベンチャー(アバンギャルド)に魅力を感じました。実際、入学してみると先生方も学生も良い意味(前衛で破天荒)でも悪い意味(ルール無用)でもアバンギャルドで、それが東京造形大学なのだと思いました。しかしながら、時代とともに本学は、いつしか優良私立美術大学へと変貌していました。よく本学の魅力の一つに “コンパクト”であることが言われますが、しかしながら、大規模他美大の、ただの小さい美大であっては意味がありません。それでは大学規模だけで評価されるだけです。本学の魅力の原点はアバンギャルドであることだと思います。「東京造形大学よアバンギャルドであれ」。その言葉を、在校生やこれから入学する未来のZOKEI FRIENDSに贈ります。
愛用品
いつも隣に寄り添ってきたギターたち。左はフェンダー・ジャパンが設立された1982年型テレキャスター。右はフェンダー・カスタムショップの2010年型ロードショー(同名の展示会で発表されるその時だけのカスタム)。