Home > 室建を支える人々 > 鈴木実
客員教授
東京都出身。
1983年慶応大学文学部心理学科卒業。
前田屋外美術株式会社デザイン室に9年間勤務し、主に公共空間の景観設計を手がける。
1997年渡英。
1998年インチボールド・スクール・オフ・デザインにてガーデン&ランドスケープデザイン・ディプロマを取得。
1999年英国グリニッチ大学修士課程入学、2001年修士課程修了とともに英国ランドスケープ協会よりパート3ランドスケープ・アーキテクトの資格を取得。
2001年南ロンドンのGroundwork TGLSにランドスケープ・アーキテクトとして入社、主としてコミュニテイィー・プロジェクトに従事する。
2005年英国の永住権を取得。これを機に、ロンドンと東京にSTUDIO LASSO LTD設立、主宰。
以後国内外のさまざまなプロジェクトを手がけるとともに、数々の設計競技に参加、受賞多数。
英国ランドスケープ協会アソシエートメンバー。
建築を都市空間のなかに位置づけたときに、建築の外構をかたちづくる屋外空間、公共の広場などのランドスケープは、建築と一体となって空間を形成しています。通常建築家とランドスケープ・アーキテクトが共同して空間の設計を行いますが、建築家が建築のみならず建築外構のデザインを行うこともあり、建築と屋外空間を含めた大きく複合的なアプローチによる空間の創造が可能となります。
日本は世界の中でも独特な空間特性を持っていますが、戦後西欧文化の導入や昨今のグローバリゼーションにより、本来の日本らしい風景が失われてきました。今後設計活動をとおして街づくりに関わる皆さんは、空間をアート・フォームとして再構築するとともに西洋の模倣や過去の踏襲ではない、日本の文化の文脈に沿ったオリジナルで新しい風景の創出に貢献していただきたいと思います。
空間の設計にあたっては、ガーデンおよびランドスケープをアート・フォームとして捉え、日本独自の感性を生かしながら自然のエネルギーを最大限に引き出すことを意識しています。また、空間デザインに心理学を応用し、「時間」や「記憶」などの4次元の概念を導入する実験的な試みを作品に反映させています。
Garden in Silver Moonlight
Garden of Transience
Garden of Memory
Garden of Pinewood
Garden in White