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アーキテクチャー

アーキテクチャー-研究指標へようこそ

日本でアーキテクチャー(建築)を学ぶ場合、工学部に属することが一般的です。しかし、建築を学ぶ中で工学的な要素は一部にすぎません。ヨーロッパでは、建築は文化的、総合的な領域だという認識があります。そのため、建築それ自身で一つの学部となっている(建築学部)ことが多いのです。

日本の場合、工学部以外では、住居・家政系や美大の美術・造形学部系などに建築があります。その意味では建築の総合性を引き受けるべきなのは、実は美大なのかもしれません。数学ができるから建築へ、というルートより美術や、ライフスタイルや、ファッションが好きだから建築へ、というルートの方がむしろ自然で、文化的・総合的に建築を考えることができる、と思われるからです。

そういった美大の中でも、本学の室内建築専攻領域はユニークなカリキュラムで知られています。建築を学びたい学生も、一度、家具、インテリア、建築という空間に関わるすべてのスケールの基礎を学んでから、あらためて専門的に建築を学びます。これは、建築は単独の存在ではなく人が生きるための総合的で横断的な空間である、という考えを持っているからです。


課題作品紹介

上および下左:中心市街地のコンセプチュアルな再開発プロジェクト。建物を通じて都市について考え、規模の大きな建物が都市に対して何が出来るか、ビジョンを提示します。
下右の2点:起伏のある敷地に建つセカンドハウス(2点)。模型によって周囲の空間の中で計画した空間を確認します。

右:セカンドハウスのスケッチ。絵を描きながら、様々に空間を考えていきます。

学生の声

日橋慶充
【入学した思い】
室内建築は決して建築好きな人だけが集まる専攻ではないので、全く知りもしなかった刺激的な世界を友人や教授と共有できた事が入学して良かった事です。
【良かった事/楽しかった事】
造形大の構内には中々見られない様な名建築が当たり前の様に点在しているので、その中で生活をしていると建築を観察する姿勢が自然と身体に染みこんでいる事にあるとき気がつきます。さらに月日が経ち、色々と知識が付いてくると「コレはまさか!!」と、建築家の仕掛けが分かるようになり、その時が、密かで楽しい瞬間です。
【建築の授業にて】
建築研究の授業では、リアルな世界とフィクションの世界が入り交じった都市像が表れたり、建築が突然巨大化したり一気に縮小したりと多元論的に展開する講義の中、複雑になる内容を常に学生のセンシティビティを引き立たせながら進めた結果、各々が全く異なる解を提案したことにはとても驚き感銘しました。この様なダイアローグから生まれる作品は真の表現そのものでした。

立花怜己
3年、4年の選択授業では空間や家具を取る人が多く、私が選択した建築は少人数授業でした。
でもそのおかげで先生がひとりひとりの進行状況を把握していてくれたり、友達同士で相談したりと、アットホームな雰囲気がよかったです。
室建の授業、また専攻している分野以外の授業でも、自分がやりたいことを貫き通し、しっかりと形にすれば必ず評価してもらえました。
毎回終わった後の達成感+友達との打ち上げを楽しみに課題に取り組んでいます。

高橋真理奈
私は当初家具について勉強がしたくて室内建築に入学しました。大学には様々な授業があり、その中で建築に興味を持つようになりました。室内建築は家具、建築、空間を学べる学科になっているので、おそらく室内建築に入っていなかったら建築の面白さとは出会っていなかったかもしれません。このように東京造形大では様々な分野との出会いがあり、学べる柔軟さがあると思います。ファッション雑誌を分析して住宅を設計するなど、美大ならではの授業もあり楽しいです。