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室建コンセプト

もの/空間系-ものから空間へ

室内建築専攻領域は、家具・インテリア・建築、これら3つの分野を、本来的には分けられない一つのものと考えています。自らものを作って環境を作り上げていくことを重要だと考えているのです。

石を割ってナイフを作り、木を切り削って腰掛を作り、衣類を作り、シェルターを作る。技術が発達し、巨大なプロジェクトが当たり前になっても、リアルなスケール感や、材料へのセンスを失っては本当によいものは作れないのです。

もう一つ重要なことがあります。どのような素晴らしいコンセプトも、ものとして具体的に存在できてこそ価値がある、ということです。頭だけでなく、頭と手の両方が同時に働く、これがデザイナーのすばらしいところです。

自分の興味・関心から専門の道へ

自分がやりたいのは、家具なのか、インテリアなのか、建築なのか。大学に進む時点で分かっている人の方がむしろ珍しいのです。

しかし、こどもが好き、デコレーションが好き、ファッションやショッピングが好き、古い団地の風景や遺跡が好き、こういうことなら、みんな言えるはずです。

分類やレッテルが先にあるのではありません。それは事後的なものなのです。また、上手く分類できず名前が付けられない仕事をしている人達もいっぱいいます。

自分の興味や関心がどのような専門分野にあるのか、それはどのような仕事なのか、といった自分の専門を探す旅は、本来は自分を起点にして行うべきだと思います。

大きく3つ、細かく6つの専門分野

室内建築専攻領域は、家具、インテリア、建築をそれぞれ、ファニチャー、インテリア、アーキテクチャーという名称で呼んでいます。

ファニチャーには、家具デザインとキッズサイズデザインの2つ、インテリアには、インテリアデザインと空間演出デザインの2つ、アーキテクチャーには、建築デザインと都市環境デザインの2つ、のそれぞれの柱があります。

室内建築専攻領域のユニークなところは、これらが「コース」ではない、という点にあります。 特定の専門を深く追求することも、幾つかの専門分野を平行して勉強していくことも出来るのです。


室内建築専攻領域カリキュラム概念図

室内建築という名前

「室内建築」という名称を聞いて、多くの方がインテリアの専攻と思われるようです。
本専攻は、家具、インテリア、建築という広範囲な領域を総合的に学ぶ専攻です。「室内建築」は、人間から始まり外部へと拡がる「方向性」を重視している本専攻の独自性を表現する造語で、東京造形大学が設立されて以来の歴史をもっています。





学生の声

萩原 玲
私は空間設計全般に興味があり入学しました。この室内建築専攻の良いところは家具、インテリア、空間、建築という幅広い分野の授業が選択できることでした。それを活かし様々な授業によって、立体的に自分の視野を広げることができました。その結果、最初は固いイメージしかなかった建築の分野において、内部の空間と一緒にデザインを考えるとが楽しいことに気づきました。きっと美大だからこそ生まれた発想なのかなと思います。また、授業では友達同士で意見交換をすることで、常に新しい発見と刺激を受けることができます。グループ制作は大変でしたがとても良い思い出です☆

蓬莱昭彦
私は家具に興味を持ったことから室内建築に入学しました。
大学では自分の専攻内容だけが勉強ではありません。
他の専攻である写真、グラフィック、映像、メディアなどのデザイン系、またデザインとは直接関係ないような、哲学、文化論などの幅広い知識を学べます。
その特性を自分の専攻に活かすことで、学年、専攻を越えたアドバイス、繋がりを持つことが出来ることが何より良かったことだと思います。
自由であるがゆえに自分の責任が重くのしかかりますが、自分のために日々精進していきたいと思います。

石川結衣
私が室内建築に入るきっかけになったのは、小学校時代引っ越しをした時に、自分で1から部屋を作った事でした。1から壁紙や照明を選んで配置していく事でインテリアの魅力に気づき、もっとインテリアについて勉強したいと思って室内建築を選びました。室内建築ではインテリア以外にも、空間演出や建築、オフィスなどに関しても学び、4年次には企業にインターンシップに行き、実際に企業でどういった事をしているのかを肌で感じる事が出来、自分自身の成長につなげる事が出来ました。
こういった経験を積む事が出来た事は、私にとってかけがえのないものとなりました。