新任教員紹介
五十嵐 耕平 准教授
映画・映像専攻領域を担当します。
映画や映像をその都度、プロセスを模索しながら作っています。
実写の映画や映像は、現実という私たちの手には負えないものが写っています。
それは手懐けることができない反面、常に未知の驚きに満ちています。
今、目の前にある撮ろうとしてしている現実に、何を感じてどうアプローチしていくのか、
みなさんと一緒に考えていけたらと思います。
常田 泰由 助教
絵画専攻領域を担当します。木版画を中心に、近年はアートブックの制作や美術館でのワークショップにも取り組んでいます。
昨年、学生と一緒にアートブックを制作する機会がありました。当初、それぞれが刷った版画を綴じるだけでいいと考えていたのですが、お互いに作品の刷りを手伝ったり、製本では得意な工程を分担し、教えあったりするなど、本が完成していく過程は、想像以上に楽しく充実したものになりました。
作品を制作したり、自己の表現について探求することは、ひとりひとりの個別、孤独な活動というだけでなく、社会につながるコミュニケーションの手段として新しい社会を作っていくものです。それぞれの表現や制作研究に取り組むのとともに、学生の皆さんや先生方、社会とつながる表現の場を築いていきたいです。

Photo: Takeshi Hirabayashi
藤原 彩人 准教授
彫刻専攻領域を担当いたします。
私は「人の形」を表現の支持体とし、相似的な視点から循環や流動をテーマに、人間と自然、物質と空間、光と影、軸と周囲といった様々なつながりや関係性を、現代の事象と照らし合わせ、陶素材を用い「像/彫刻」にしています。
本学の彫刻専攻領域で大切にしている人体塑造を中心にした彫刻表現の研究は、身近な自然である「人の形」への観察から、触覚的に造形することで、それまでの理解を再認識することにつながるとても大切な「気づき」だと思っています。そしてそれらを基盤に、社会と個における様々な文脈や事柄と結びつけることで、想像を強化し、造形をもって表現に密度をあたえていけることを目的にし、本学の建学の精神で述べているように、社会をつくり出す創造的な造形活動の探究と実践の精神が実感を持って学べるよう、教育活動に取り組んでいきたいと考えています。