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大辻清司・高梨豊 ― 写真の「実験室」と「方法論」―


左:大辻清司《「大辻清司ポートフォリオ」より 焼け残りの蔵 中野坂上》1940年代 東京造形大学附属図書館蔵
右:高梨豊《初国 島根県簸川郡大社町 出雲大社 1985年1月》1985年 東京造形大学附属美術館蔵

この展覧会では、限定された枠組みとしての写真を問い直しながら、表現者としての自身の根拠を検証し続けた2人の写真家の活動を紹介します。
1966年に開学した東京造形大学の写真専攻(1971-80年は映像専攻)の教育で草創期から中心的な役割を果たしてきた大辻清司(1923-2001年)と高梨豊(1935年生まれ)は、日本の写真史においても重要な仕事を残しています。本展はその仕事を現在の視点から改めて考察すると同時に、昨年創立50周年を迎えた東京造形大学の写真教育を写真史的な視野において確認するものです。
戦前期からのアヴァンギャルド芸術を継承する大辻の「実験室」と、1960年代という“異議申し立て”の時代に出発した高梨の「方法論」は、異なったアプローチではありますが、その作品は多様性によって特徴づけられています。しかしながら、それは芸術家としての個を外部へと拡張していくようなものではなく、過去の自己や物語を切断しながら現在を確認する作業を意味していました。そうした観点から、本展では、多様な表現を超えた場所に現われる写真作家としての一貫した姿勢を提示します。
主な出品作品として、大辻の1950年代の《陳列窓》《無言歌》や1970年代の《日が暮れる》《むかしの家》などのプリント、1955年に制作された実験映画《キネカリグラフ》(1986年再制作)などの映像作品を、高梨の1960年代の《東京人》、70年代の《都市へ》、80年代の《都の貌》、90年代の《地名論》、2000年代の《WINDSCAPE》といった日本の都市や風景を問い直す作品などを展示します。

2017年9月13日(水)-10月12日(木)
休館日:日曜・祝日および9月20日(水) 
※ただし9月18日、10月9日は開館
開館時間:10:00~16:30(入館16:00まで)
10月3日(火)は19:30まで開館
入館無料


大辻清司《「大辻清司ポートフォリオ」より 氷紋》1956年 東京造形大学附属図書館蔵


高梨豊《silver passin’ 王40甲》2008年 東京造形大学附属美術館蔵

【関連イベント】 
 ・高梨豊 特別講義「“写真作家”とは何か?」
  日 時:2017年10月3日(火)16:40-18:10 
  会 場:東京造形大学4号館桑沢記念ホール2階4-B教室
  講 師:高梨豊(写真家)
  聞き手:タカザワケンジ(写真評論家・ライター・東京造形大学非常勤講師)

  参加費無料 事前申込不要  
  どなたでもご参加いただけます。

 ・シンポジウム「継承と展開 ―写真について/写真を介して―」
  日 時:2017年9月25日(月)17:00-19:00     
  会 場:東京造形大学12号館2階201教室   
  パネリスト:潮田登久子(写真家)
        鈴木秀ヲ(写真家・東京造形大学非常勤講師)
        小平雅尋(写真家・東京造形大学非常勤講師)
        門田紘佳(写真家)
  モデレーター:中里和人(東京造形大学教授)
         藤井匡 (東京造形大学准教授)
    
  参加費無料 事前申込不要
  どなたでもご参加いただけます。

 ・ギャラリートーク
    第1回9月13日(水)17:30-18:10
    第2回9月26日(火)13:30-14:10
    担 当:藤井匡(東京造形大学准教授)、附属美術館学芸員
    参加費無料 事前申込不要
    どなたでもご参加いただけます。

主  催:東京造形大学附属美術館
協  力:東京造形大学附属図書館

【ギャラリートークの様子】
会場:東京造形大学附属美術館展示室
講師:藤井 匡(本学准教授)、本学学芸員

〇第1回2017年9月13日(水)17:30-18:10
展覧会初日の閉館後、ギャラリートークを行いました。藤井准教授による解説を聞きながら作品をみなさんじっくりと鑑賞されていました。授業の学生や外部の方含め65名にご参加いただきました。

〇第2回2017年9月26日(火)13:30-14:10
ギャリートーク第2回目を行いました。博物館実習生含め19名にご参加いただきました。

【シンポジウムの様子】
日 時:2017年9月25日(月)17:00-19:00     
会 場:東京造形大学12号館2階201教室   

登壇者4名が知る大辻先生、高梨先生の指導や制作の姿勢など、思い出話を交えながらお話いただきました。今も思い出す授業での言葉など両氏の人柄を垣間見る貴重なお話を伺うことができました。

【高梨豊特別講義の様子】
日 時:2017年10月3日(火)16:40-18:10     
会 場:東京造形大学14号館2階4B教室   

今回は長年本学で教鞭を取られていた高梨先生の講演ということもあり「講義」という名称で行いました。高梨先生とタカザワさんの仕事の一つである高梨豊著『ライカの眼』を皮切りに、高梨先生の作品に掛ける思いなどを、撮影のエピソードを交えながらお話いただきました。高梨先生の久しぶりの講義とあって外部の方含め172名にご参加いただき、会場は立ち見が出るほどでした。講義の最後には、本展のために新規寄贈された「都市へ」6点にサインをいただきました。