東京造形大学アニメーション専攻特別講座2016開催のお知らせ

講師：アニメーション史家・ジャンアルベルト・ベンダッツィ氏（イタリア）　
演題：UPA（United Productions of America）とその作家・作品

　東京造形大学アニメーション専攻では昨年度に続き、世界的に名高いイタリアのアニメーション史家、ジャンアルベルト・ベンダッツィ先生をお招きして、「東京造形大学アニメーション専攻特別講座2016」を開催いたします。
　本学生を始め学内外のアニメーションに関心をお持ちの幅広い方々のご参加をどうぞよろしくお願いいたします。

■演題：UPA（United Productions of America）とその作家・作品
　アニメーションのメインストリームとしてのディズニー流の自然主義的スタイル（フルアニメーション）に対し、UPA（ユナイテッド・プロダクションズ・オブ・アメリカ）のリミテッドアニメーションのスタイルはその後の世界のアニメーションを大きく変えました。本講座ではUPAとその作家と作品についてご講義いただきます。

●講師：ジャンアルベルト・ベンダッツィ／アニメーション史家（イタリア）
○通訳・協力：イラン・グェン／東京芸術大学特任准教授

●日時：2016年7月7日（木）3～4時限（午後1時20分～同4時30分）
●会場：東京造形大学4-D教室（4号館）　東京都八王子市宇津貫町1556
　　　　JR横浜線相原駅東口から無料スクールバス5分
　　　　https://www.zokei.ac.jp/university/access/
●受講料無料（定員250名）

●主催：東京造形大学アニメーション専門部会
　招聘協力：南洋理工大学（シンガポール）

●申込先：seminar@anizo.org（担当：小出）
　本学学生・教職員以外で参加をご希望される場合は、件名を「7/7 特別講座申込」として、お名前、ご所属を明記の上、メールにて上記アドレスまでお申し込み下さい。
　本学学生・教職員の方は事前の申し込みは不要です。

●講師プロフィール：Giannalberto BENDAZZI（ジャンアルベルト・ベンダッツィ）
　1946年イタリアのラヴェンナ市生まれ。アニメーション映画史家。ミラノ大学教授（2002-09）、シンガポールの南洋理工大学客員教授（2013-15）。記者として活動を始め、その傍らアニメーション映画における世界の動向を数十年にも渡り捉えて、研究を長年続けた成果を1970年代後半から数多くの著作で発表。イタリア語に限らずフランス語・英語等でも国際的に活躍している。晩年のアレクサンドル・アレクセイエフ（Alexandre Alexeieff、1901-1982）との交流から、その作品の研究と紹介に大きな力を注いだ。喜劇を中心に、実写映画に関する著作もある。その代表的な著作である『Cartoons（アニメーション映画百年史）』はイタリア語（1988, 1992）、フランス語（1992）、英語（1994, 1995, 1999, 2003）、スペイン語（2003）、ペルシャ語（2007）で出版されており、まさに世界アニメーション映画史の定番とされている大著である。10年を費やした新著『Animation – A World History（アニメーション－その世界史）』（全3巻）が昨年、アメリカの出版社から刊行された。ザグレブ国際アニメーション映画祭で創設された「アニメーション理論分野への特別業績賞」の最初の受賞者（2002年）となった。