CSP1 - Amplitude 場への働きかけ-
2013.11.29 |金| - 12.8 |日|
会期中無休

会場|桑沢デザイン研究所1階
東京都渋谷区神南1-4-17
時間|10:00 - 20:00
※12.7|土|はイベント開催の為15:30閉場
主催|CSP (Creative Spiral Project)
共催|東京造形大学 附属美術館
協力|桑沢学園、桑沢デザイン研究所
東京造形大学CS-Lab

|大畑周平 Shuhei OHATA

1974年 千葉生まれ。1999年 東京造形大学造形学部美術学科美術II類(彫刻)卒業。2001年 同研究生修了。
主な展覧会にクリテリオム 59(水戸芸術館/茨城 2004)、アーカスプロジェクト(茨城県三の丸庁舎/茨城 2008)、Brand New Valentine(三菱地所アルティアム/福岡2010)、Barocco : Baroque pearl Jewerly Exhibition(伊丹市立工芸センター/兵庫 2012、他諸曁、上海など 2009 ‒ から巡回)など。



プロダクツデザインに彫刻的な方法論を導入した作品を展開する⼤大畑周平は、「手相を変えるための指輪」「お香として炊ける貨幣」など、実際に体験する行為を通して「人」と「モノ」、「現実」と「非現実」の間を横断する装置としての作品を発表しています。また近年は食をテーマとした作品を中心に手がけています。

今展では 「からだの中に炎をともす」という叶わぬ願いから生まれた<燃えたまま食べるチョコレート=Lumièrel>作品、『Lumière ‒リュミエール』を発表します。作品発表イベントは12月7日(土) 17時より、音楽家・阿部海太郎と共に開催予定です。


|狩野哲郎 Tetsuro KANO

1980年 宮城生まれ。2005年 東京造形大学造形学部デザイン学科卒業。 2007年 同大学院造形研究科美術研究領域修士課程修了。
主な個展に、2011年「自然の設計 / Naturplan」(ブルームバーグ・パヴィリオン・プロジェクト、東京都現代美術館、東京)、2012年「純粋な標識 / Clear signs, Vivid tones」(ハラ ミュージアム アーク、群馬)、2013年「あいまいな地図、明確なテリトリー / Abstract maps, Concrete territories」(モエレ沼公園、札幌)など。グループ展に、2012年「庭をめぐれば」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡)



これまで植物の発芽を⾒見見守るインスタレーションや、鳥や果実などの人間が制御することの出来ないものと既製品である園芸用品や鳥よけを展示空間に構成したインスタレーションなど、様々な手法で自然との関係性を独自の造形言語で生み出している狩野哲郎。 2013年モエレ沼公園ガラスのピラミッド開館10周年記念として開催された個展では展示空間に鳥を解き放したランドスケープ作品を展開、鳥という他者に意識識を預け、”人間から見ると大きな鳥かごのようでもありながら、鳥から見るとひとつの都市とも捉えられる”という他者の視点を積極的に取り入れた実験的な試みを通して、新たな知覚が存在する事を示しています。


|末永史尚 Fuminao SUENAGA

1974年 山口生まれ。1999年東京造形大学造形学部美術学科美術I類(絵画)卒業。2000年同研究生修了。
主な個展に、2008年「最近の絵画」(switch point、東京)2011年「imitate」(Gallery SeeSaw、愛知)、2012年「やまぐちアーティスト支援事業 末永史尚 個展『かげり』」(秋吉台国際芸術村音楽ホール、山口)など。
主なグループ展に2013年「VOCA展2013 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京)2013年「引込線2013」(旧所沢市立第二給食センター、埼玉)。



末永史尚は描く事だけに集中しようとしています。 その為に、美術の文脈と自らが置かれる生活環境の変化に注意を払い、絵を描く方法論を作り出しています。 この方法論を自らに課す事によって、逆説的に描く事の自由を獲得しようとするのです。
そうした自身の創作活動の表現としての実験的な個展やグループ展等の展開の他、情報発信などにも精力的に取り組んでいます。
本展覧会では展示状況にあわせて組み換え可能な絵画「タングラム・ペインティング」シリーズを展示いたします。


|タノタイガ TANOTAIGA

1997年 東京造形大学造形学部美術学科美術II類(彫刻)卒業。
主な個展に、2009年「T+ANONYMOUS」, (現代美術製作所、東京)、2011年「タノンティア資料料室」 (せんだいメディアテーク、仙台)など。 グループ展に2012年「水と土の芸術祭」(新潟)、2011年カフェイン水戸「かかわりの色いろ」(水戸芸術館現代美術センター、水戸)など。



タノタイガは、立体造形、映像、パフォーマンス等、多様な表現手法によって、記号性と媒体性を誇張した風刺的表現で現代社会の矛盾性や問題性を提起する作品を発表してきています。 ときには、自身を媒体化することで日常に埋もれた社会や集団の倫理性を表出させ、作品の中にはユーモアと毒を兼ね備えています。
今展覧会では2008年より制作が続けられている「15min.ポートレート」シリーズを出品します。


|辻直之 Naoyuki TUJI

1972年 静岡生まれ。1995年東京造形大学造形学部美術学科美術II類(彫刻)卒業。
主な個展に、2008年「The place, where we were」(Corvi‒Mora、ロンドン)、2000年「辻直之オール大百科」(ギャラリー・ルデコ、東京)など。 グループ展に、2010年「瀬戸内国際芸術祭」(女木島、高知)、2008年「エモーショナル・ドローイング」(東京国立立近代美術館、東京)など。



幼少期からマンガ・アニメーションを志した辻直之は、大学で彫刻を専攻する一方で、木炭で描画するアニメ制作に出会い、以後精力的にその独特なアニメーション作品世界を展開しています。 これまで9本の作品を制作、国内外多数の映画祭で作品が上映されています。「闇を見つめる羽根」(04)「3つの雲」(05) はカンヌ国際映画祭監督週間に招待され、05年には同映画祭のポスターも手がけました。
今展では、木炭で描画したアニメーション作品「 闇を見つめる羽根(2003年)」 を出品します。


|Mrs. Yuki (平嶺林太郎・大久保具視) Rintaro Hiramine, Tomomi Okubo

Mrs.Yuki :
平嶺林太郎 1983年生まれ。2006年 東京造形大学美術学科絵画専攻卒業。2008年 同大学院造形研究科美術研究領域修了 。
大久保具視 1982年生まれ。2006年 東京造形大学美術学科絵画専攻卒業。2008年 同大学院造形研究科美術研究領域修了 。

主な個展に 2013年「life‒life」(CAPSULE、東京) 。
グループ展に 2013年「自由について3 高橋恭司・Mrs.Yuki」(TRAUMARIS|SPACE、東京)、「DOVBLE MESSAGE」(SCAI THE BATHHOUSE、東京)、「物質と彫刻 -近代のアポリアと形見なるもの展-」(東京藝術大学陳列列館、東京) など。



平嶺林太郎と大久保具視から成る Mrs.Yuki は、[ボールパイソン](にしきへび一種)の育成と繁殖を通して、生き物と人間それぞれの空間 (家具や飼育スペース)を組み合わせる作品を展開するアートユニット。
アフリカを中心に生息するボールパイソンは遺伝子の組合せによって模様・色彩が突然変異する特徴を持ち、 その美しさに魅了されるコレクターも多いと言います。
遺伝という存在価値の優劣や区別が人間の支配下にあると思われている中、彼らはその特有な遺伝子を持つボールパイソンの個体の飼育・人為的自然交配を保護装置として家具と合体させた育成空間の中で試みます。
そして一見「自然」からは区別されるように思われるこの人為的試みは世界を俯瞰して見た時、実は自然な営みの延長なのではないかと彼らは問いかけます。
人によって操られたボールパイソンの持つ抗えない魅力におびき寄せられる人。
作品を通して展開される操作する側・される側の反復と循環の世界をご体感下さい。