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キッズサイズデザインの椅子 視察レポート

本学の中村菜々子さん(インダストリアルデザイン、春日ゼミナール4年)がデザインした、椅子(段ボール製)が株式会社タカムラ産業において制作、福島県いわき市鹿島町の鹿島保育所に7月7日、タカムラ産業本社より届けられました。



 2011年7月7日にタカムラ産業本社から届けられた、私がデザインした椅子(強化段ボール製)を見るため、8月12日(金)、福島県いわき市にあるいわき市立鹿島保育所を訪問してきました。この椅子は、4歳児と5歳児に一人一個ずつ届けられましたが、とても気に入って使用してくれているそうです。 椅子は全て無地のものが届けられました。子どもたちは、自分の椅子に自由にお絵かきをして、自分だけのオリジナル椅子を作れたことが嬉しかったようで、私に描いた絵を見せてくれました。
 ただ座るだけでなく、おままごとやお絵かき、絵本を読む時の机にしたり、足の隙間をレゴブロックが通るトンネルにしたり、あるいは椅子そのものを積み重ねたりするなど、子どもらしい自由な使い方をしてくれていました。
 椅子にはしっぽが付いていますが、移動の際にしっぽを引っ張って利用していました。椅子が届けられた直後、子どもたちが大喜びで座ってくれたおかげで、クラスに落ち着きが出てきたと先生に聞き、とても嬉しく思いました。
 椅子の使い方の幅の広さが想像以上で、子どもたちの発想の豊かさに関心してしまいました。また、子どもたちが笑顔で椅子を使ってくれている姿に、本当に感動しました。この子どもたちを見て、“ものづくりの喜びは使い手の笑顔にある”と思いました。

中村菜々子(インダストリアルデザイン、春日ゼミナール4年)
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