展覧会 開催概要


展覧会名称
 CSP3-絵画と彫刻のあり方-
会期
   2015年11月23日(月・祝)-12月1日(火) ※29日(日)休
時間
   12:00〜20:00 ※23日のみ16:00〜20:00
会場
   桑沢デザイン研究所1階 (東京都渋谷区神南1-4-17)
主催
   CSP委員会(東京造形大学美術学科)
共催
   東京造形大学 附属美術館
協力
   桑沢学園、桑沢デザイン研究所、東京造形大学 CS-Lab
参加作家
   薄久保香、鈴木友昌、中西信洋、中野浩二、箱嶋泰美、
   堀由樹子(五十音順)
●レセプション・シンポジウム:11月23日(月・祝)
シンポジウム  15:30~17:30
<登壇者> 薄久保香、 鈴木友昌(イギリスよりスカイプ参加)、
中野浩二、箱嶋泰美、堀由樹子 (予定・五十音順)
<モデレーター> 石崎尚(愛知県立美術館学芸員)
レセプション 18:00~20:00
<会場> 桑沢デザイン研究所1階 (東京都渋谷区神南1-4-7)

●フライヤー・カタログデザイン 高田唯 (ALL RIGHT GRAPHICS)

>>>プレスリリース(PDF)


■企画概要
「CSP3-絵画と彫刻のあり方」に寄せて
現在の美術の潮流として、欧米の歴史や文化を背景としたものだけでなく、様々な地域の中で生まれた作品が紹介される機会が増えています。異なる文化で生まれる作品を理解する為には、純粋に作品と向き合うだけでなく、その背景を知ろうとする努力を観る側は要求されます。こうした流れを積極的に受け止めれば、世界を知る上で美術が果たす役割がある事を感じさせますが、多様化し増殖して行くようにも映る美術の流れに対して、ますます美術が分かりにくいものになっていると感じる人も少なくないのではないでしょうか?
新たな美術の動向へ向けた展示とシンポジウムの開催を継続的に行い、記録を積み重ねることで美術と教育の現場への新たな契機となることを目指し動き出したCSP(CSP Creative Spiral Project)。2013年から始まった1回目の展覧会でも、こうした状況を反映した多様化する主題と表現の⼀端を紹介しました。続く2回目では、美術や工芸で用いられてきた伝統的とも言える素材や手法に独自の解釈を加えることで、新たな表現の可能性を感じさせる作家を取り上げました。作品を制作するものにとって表現に合う素材や手法の選択は重要な問題です。その事に対してより自覚的に取り組んでいるように映る彼らの作品は、観る側にもそうした切り口から作品を観る手掛りとなるのではないかと期待して企画しました。
そして3回目を迎える今回は「絵画と彫刻のあり方」をテーマにお送りします。⼀見すると時代の流れからは逆行するかの様に展開する本展ですが、多様化する価値観や美術以外のジャンルとの境界が曖昧な作品が増えていく現在の状況だからこそ、改めて「絵画と彫刻」を美術における表現の原点とし、そこに今一度立ち返ってみたいと思います。さてその絵画とは、彫刻とは何なのでしょうか?そんな素朴な疑問ですら中々簡単に答えることが難しく思われます。
本展出品者は、薄久保香、鈴木友昌、中西信洋、中野浩二、箱嶋泰美、堀由樹子になります。この6名の作品を通して絵画と彫刻という表現の現在の姿を追いかけて行きます。展示とあわせて行うシンポジウムでは、モデレーターとして石崎尚氏(愛知県立美術館学芸員)を迎え、出品者との対話を通して、作家自身が語る絵画や彫刻について耳を傾けていきたいと思います。またその研究機関である美術大学の役割と今後の展望までを考える場となる事を期待しています。




■出品作家




薄久保香(うすくぼかおる)
1981年 栃木県生まれ。2004年 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業。
2010年 東京藝術大学大学院美術研究科博士課程美術専攻修了。
主な個展に2012年「Crystal Voyage」(フリードリヒスハーフェン)、2011年「crystal moments」LOOCK(ベルリン)、「輝くもの天より堕ち」taimatz(東京)、 2010年「part and the whole」Wohnmaschine(ベルリン)、2007年「Wandering season」TARO NASU(東京)など。グループ展に 2015 年「Wabi Sabi Shima」Thalie Art Foundation(ブリュッセル)、2013年「ミニマル/ポストミニマル 1970年代以降の絵画と彫刻」宇都宮美術館、2009年年「⼀個人only one」MOT/ARTS(台北)、2010年「 VOCA 2010 新しい平面の作家たち」上野の森美術館(東京)など。



「5”Time of Blue”(from the series”Time Blue)”」2014 キャンバスに油彩




鈴木友昌(すずきともあき)
1972年 茨城県生まれ。1996年 東京造形大学造形学部美術学科美術Ⅱ類(彫刻)卒業。
1997年 東京造形大学研究生修了。2000年 ロンドン大学 ゴールドスミス・カレッジ修士課程卒業。
2002年 シティ・アンド・ギルズ ロンドン美術学校 修士課程卒業。
主な個展に、2013年 シカゴ美術館(シカゴ)、2014年 ボルドー現代美術館(ボルドー)、 2011年 マリノ・マリーニ美術館(フィレンツェ)、2010年「鈴木友昌展」スカイ・ザ・バスハウス(東京)、グループ展に 2015年「Sculpture in the city」(ロンドン)、2012年「Lilliput”High Line」(ニューヨーク)など。



「Nena」2009 ライムウッド、アクリル絵具




中西信洋(なかにしのぶひろ)
1976年福岡に生まれる。
1999年 東京造形大学造形学部美術学科美術Ⅱ類(彫刻)卒業。
2002年 京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。
主な個展に「Saturation」2006年 大阪府立立現代美術センター、「透過する風景-transparent view-」2011年 国際芸術センター(青森)、「みえるものとみえないもの」2013年 ユミコチバアソシエイツビューイングルーム、主なグループ展に「神戸アートアニュアル2001」2001年 神戸アートビレッジセンター、「六本木クロッシング2007:未来への脈動」2007年 森美術館、『変成態-リアルな現代の物質性』2009年 ギャラリーαM、「知覚の扉 I」 2010年 豊田市美術館 など。



「Layer Drawing-16×16/Egg」2008レーザープリント、アクリル、ガラス




中野浩二(なかのこうじ)
1977年、岩手県生まれ。
2000年 東京造形大学造形学部美術学科美術Ⅱ類(彫刻)卒業。
2002年 東京造形大学彫刻科研究生修了。
主な個展に、2014年 「少年大統領領」日本大学芸術学部、2013年「ワレァデンデェ」roid works gallery、2011年「NAKANO KOJI SCULPTURE」galleryFuTaBa/roid works gallery(東京)、2010年「現れた骨格」ギャラリーKINGYO、主なグループ展に 2015年「是是非非」青山スパイラル、2014年「きたかぜとたいよう」TURN AROUND、2014年年 「なんでふもののつくべきぞ」アートラボはしもと、2014年「ひいな遊美」遊美工房、2013年「ミタカからの視座」、2013年「AGAINーST」日本大学芸術学部 ほか。



「無題」2014 木材、石、布、紙




箱嶋泰美(はこしまやすみ)
1979年 愛知県生まれ。
2000年 ウィーン芸術アカデミー(オーストリア)留学 (東京造形大学国際交流協定校短期留学生)、
2002年 東京造形大学造形学部美術学科美術Ⅰ類(絵画)卒業。
2003年 東京造形大学研究生修了。
シラパコーン大学 (バンコク タイ) 研究生 (東京造形大学校友会 第7回留学奨学生)。
主な個展に、2014年「Vivid living」、2012年「My Life」、2011年年「That’s the spirit!」南天子画廊、グループ展に、2014年「VOCA展2014」上野の森美術館、「銘仙アナーキズム」かんらん舎、2012年「第31回損保ジャパン美術財団選抜奨励展」損保ジャパン東郷青児美術館、2011年「明るく絶望する」かんらん舎、2010年「群馬青年ビエンナーレ2010」群馬県立近代美術館、2009年「ええ顔してるがな」かんらん舎、2008-2009年「KRUNGTHEP226(Bangkok 226)」BACC バンコクアートセンター、2006年「束の間美術館ソイサバーイ」ラジャタアートハウス他(バンコク)など。



箱嶋泰美「Night cruise/夜をゆく」2014キャンバスに油彩




堀 由樹子(ほり ゆきこ)
1971年 東京都生まれ。
1994年 東京造形大学造形学部美術学科美術Ⅰ類(絵画)卒業。
1995年 東京造形大学研究生修了。
主な個展に、2008年「道草」ギャラリー千空間(東京)、2011年「窓の外」パーソナルギャラリー地中海(東京)、2013年「はれ 時々 くもり」人形町vision's(東京)、2015年「森へつづく」GALLERY CAMELLIA(東京)など。グループ展に、2001年年「さまざまな眼ー115坂木優子・堀由樹子展」かわさきIBM市民文化ギャラリー(神奈川)、「Chiba Art Now'01 絵画の領領域」佐倉市立美術館(千葉)、2003 年「Chiba Art Flash03リアルへ」千葉市民ギャラリー・いなげ(千葉)、2004年「-Edges-境澤邦泰・堀由樹子」鎌倉画廊(神奈川)、2006年「ふなばし現代美術交流流展06 ひかりあるところで」船橋市民ギャラリー(千葉)、2008年年「VOCA 2008 現代美術の展望ー新しい平⾯面の作家たち」上野の森美術館(東京)、2010年「版画の色ーリトグラフ」文房堂ギャラリー(東京)など。



「乗越」2013キャンバスに油彩