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会津プロジェクト報告

東京造形大学大学院では、「伝統の継承と展開-福島県会津若松市の地場産業との連携-」というコンセプトのもと東京造形大学大学院生と教員たちが会津の方々との協力のもとに行っている「会津プロジェクト」を行っています。
このプロジェクトは大学院の授業の一環として始まったもので、地域の地場産業が抱える問題を分析、把握して具体的に製品として採用されるところまで進めました。2014年にはアルテマイスターの協力を得て、会津漆器と会津木綿に新しい提案を試みる「椀ダ布ル展」を開催しました。2015年は、アルテマイスターの端材、会津木綿の端布をリサイクルする試みとして、「キレハシ」と題した商品を提案します。


「キレハシ 花器」
1900年創業の仏壇・仏具業を営むアルテマイスターでは、良質な仏壇を作るために、銘木であっても節や木目など使用できない部分は廃材として処分します。その端材のなかでも、特に価値のある紫檀・黒檀をリサイクルしました。端材を積層して圧着し、積層された固まりを木工旋盤で削り出して、廃材とは思えない花器になりました。

「キレハシ バッグ」
会津に根ざし受け継がれてきた会津木綿。その魅力に接する機会を得た東京造形大学大学院生達が、縞で縞を作るという発想で、端布を裁断し、プリントを施し、繋ぎ合せ、一点一点表情が違う縞木綿のバッグを仕立てました。