春日ゼミ「第15回キッズサイズデザイン展」、「15周年記念同窓会」開催報告
子どものためのデザイン研究家である春日明夫教授（室内建築専攻領域、教職課程等）と春日ゼミ（キッズサイズデザイン研究）、大学院デザイン研究領域（主査担当）の学生が合同で行う第15回目の学外展「キッズサイズデザイン展」が武蔵野市吉祥寺にあるリベストギャラリー創で８月20日（木）～26日（水）に開催されました。本展のテーマは「ようこそ空のくに！にじいろパレード」です。2001年から毎年欠かさず行われてきた春日ゼミの展覧会は、今回で15周年を迎えるため、その記念すべき展覧会に相応しいテーマやコンセプトを考え、同時に子ども達に夢を与えるような楽しいキャッチコピーにしました。したがって、このテーマに沿ってポスターや案内状、チラシやスタッフTシャツ、ウエルカムボードやサンキューカード、ゼミオリジナル物販品、そして会場の空間装飾に至るまでの全てをトータルデザインしました。
会場のメインディスプレイ（大ガラス面と出入り口）
会場の雰囲気と様子
春日ゼミの卒業生親子がたくさん訪れます
この展覧会に併せて、春日ゼミ開講「15周年記念同窓会」が８月22日（土）に吉祥寺東急REIホテルで盛大に開催されました。2001年度の第1期生から本年度の第15期生までのゼミ卒業生と在学生合わせて113名が出席しました。遠くは岡山や広島、大阪や新潟などから参加した卒業生もいます。春日ゼミには、これまで367名の学生が所属しています。この15周年記念同窓会の参加者は、その内の３分の１の人数が出席したことになります。それだけ春日ゼミへの思いが深いという現れだと思います。15周年記念同窓会は、春日ゼミ出身者の現大学院生４名が同窓会実行委員の中心となり、現ゼミ生の第15期生がそれを補佐しました。又、この同窓会に併せて、春日明夫教授編著、春日研究室発行の『創作玩具からキッズサイズデザイン研究へ 子どものためのデザインと造形活動による社会連携活動〈春日ゼミの15年間の記録〉』の研究冊子が発行され、15周年記念同窓会の出席者全員に贈呈されました。
春日ゼミ15周年記念同窓会
「キッズサイズデザイン展」の最大の特徴は、ただ単に作品を展示するのではなく、全ての作品で実際に遊んだり、使ったり、読んだりすることができることです。又、ワークショップの縮小版のような造形遊びのできる参加型作品があることです。したがって、ギャラリー内は展示品を鑑賞する空間というよりは、むしろ子どものための大きな「おもちゃ箱」や「プレイルーム」というようなスペースデザインになっていることです。そして、何よりも素晴らしいことは、春日ゼミを巣立った多くの卒業生達が自分の子どもを連れて遊びに来てくれることです。それだけこのゼミ展は伝統があるという証だと言えます。
キッズサイズデザイン展のもう一つの特徴に「物販コーナー」があることです。学生の手作りの雑貨が安価で販売されます。一つはゼミオリジナル物販で、ゼミ展のテーマやキャラクターに沿った、その時にしか手に入らない雑貨が販売されます。もう一つは個人物販品です。出展者個人が自由に作って販売します。今回は15周年記念とあって特にゼミのオリジナルグッズに力が入りましたが、売り上げも19万円に後少しという金額を収益しました。これらの物販品は完成度も高く、一般の雑貨店で販売している物以上の出来です。
春日ゼミ生と大学院生達は、このキッズサイズデザイン展と、15周年記念同窓会のために夏休み返上で取り組んできました。それぞれ個人の努力と頑張り、そしてゼミ全体のチームワークによって２つのイベントが大成功に終了できました。この大学生活最後の夏休みの経験は、一生の大切な思い出と共に貴重な財産となるに違いありません。さらに、この素晴らしい経験と事を成し遂げた達成感が、今後の活動や人生を歩む上できっと大きな自信となることに間違いありません。（春日明夫）
ゼミ展のオープニングと打ち上げ
■出展者■
春日明夫（室内建築専攻領域、大学院デザイン研究領域、教職課程、造形基礎科目）
【春日ゼミナール４年、３年（聴講生）】
安部空、田崎綾子、増田杏美、森本優香理、湯浅由利絵、吉崎萌（グラフィックデザイン）、郷田ゆかり（映画）、阿部鈴美香、後藤亜香音、清水伽奈、清水翔太、千葉葵生、堀川里菜（アニメーション）、山本菜摘（メディアデザイン）、井出和成、岡本良樹、長谷川早紀（室内建築）、邱招伃、関根聡志（インダストリアルデザイン）、大谷実李、髙野倉里枝(絵画)、宇野詩織、蒲原あや乃、髙島桃香（グラフィックデザイン３年）
【大学院デザイン研究領域】
井上愛子、呉敏淇（２年）、齊藤礼、中嶋那月、野坂桃子、陳垠鷺（１年）、以上31名。
出展した春日ゼミ＆大学院生